無料で簡単!「マイ枕」の作り方

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ここ数年、睡眠への関心が高まるとともに、「睡眠ビジネス」市場が右肩上がりで成長している。サプリメントやアロマ、睡眠計測器から医薬品、医療機器までその範囲は広く、潜在市場規模は3兆円とも予測される。

質のよい眠りを求め、高価なマットレスや枕を買い求める人が増えているというが、実際に家で使ってみるとイマイチで、そしてまた買い替え……ということも少なくないようだ。しかし安いモノではないだけに、何度も買い替える事態は避けたい。

そこで、「枕先生」として有名な整形外科医の山田朱織さんに、自分にぴったり合う枕を、身の回りにあるもので簡単に自作する方法を教えてもらった。山田さんによれば、正しい枕とは、寝返りしやすい睡眠姿勢を保つもの。そのためには首の角度が重要で、頭が沈まない硬さが必要だという。

「低反発枕など柔らかいものは、寝心地はよくても、頸椎が安定せずかえって首に負担がかかります」(山田さん)

そこで山田さんが見つけたのが、玄関マット。これを折りたたんだ上にタオルケットを重ねて高さを調整すれば、自分に最適な「マイ枕」の出来上がり。これで何度も枕を買い替える「枕行脚」から卒業できるはずだ。

■「マイ枕」の作り方

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●用意するもの
・玄関マット/1枚
・タオルケット/1枚
※頭が沈み込まないよう硬さが重要なので、両方とも毛足の短いものを

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【1】玄関マットを蛇腹に折りたたむ。

【2】(1)の上に、同じくらいの幅に折りたたんだタオルケットを重ねる。タオルケットの端のほう(輪っかでないほう)が上になるようにする。

【3】タオルケットの端のほうが首に当たるようにして仰向けに寝る。最適な高さは首の角度が15°前後のとき。首の後ろに隙間ができる場合は低すぎるので、別途バスタオルを追加して重ねる。逆にのどが窮屈に感じる場合は高すぎるので、タオルケットを折りたたむ回数を減らすなどして調整する。

【4】肩口にしっかり枕を当てて、胸の前で腕をクロスして横向きに寝る。顔の中心から腰までの軸が一直線になるようにする。必ず誰かに見てもらうか、鏡で確認すること。首が曲がるときは(3)同様、バスタオルなどで調整。

【5】仰向けになって胸の前で腕をクロスして、膝を立てて左右に寝返りをうってみる。余計な力を使わず、スムーズに体が転がればOK。

この玄関マット枕の高さを調整するときは、必ず自分が寝る布団の上で行う。布団やベッドを替えたり、太って体型が変化すれば、最適な枕の高さも変わるので、その都度調整すること。また形が崩れやすいので、毎日きちんと角を合わせて形を整えることが大事。玄関マットがなければタオルケットだけで作ってもいい。旅行先でホテルの枕が合わないときも、バスタオルで自作できるので、「枕が合わなくて眠れない」という事態が避けられる。

(長山清子、プレジデント編集部=文 澁谷高晴=撮影)