まるで″モーゼの十戒″!? 人を退けることのできるウェアラブルデバイス登場

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新宿駅や原宿など、混雑している場所は歩くだけでストレスが募りませんか?
「ちょっとちょっと、なんでそんなにゆっくり歩いてるのさ?」なんて、前の人のペースに物申したくなったり、
「なんで、道路の真ん中につったてるのかね?」なんて、道をふさぐ人を睨みつけたくなったり……
都会に暮らしているとなぜこうも短気になってしまうのか、と自分を嘆いてしまうのですが、実はこれって誰しもが思うことではないでしょうか。

映画「十戒」でモーゼが海を割ったように、混雑している人波をザバッとかき分けて進むことができたらどんなに良いことか、と思ったことはありませんか。

※参考: 十戒 [DVD]ベン・キングズレー

実は、そんなモーゼの海割りのようなことを実現可能にするウェアラブルデバイスがあったのです。
ちなみにウェアラブルデバイスとは、簡単に言えば「身に付けることができる装置」という意味。カメラや位置情報など、小さな装置の中に多くの機能が詰め込まれているウェアラブルデバイスは、NikeのFuelBandやGoogleのGoogle Glassなどに代表されます。多くのメーカーが競って開発を進めている最先端の分野といえるのかもしれません。

さて、今回ご紹介するのは、「人をかき分けるという」今までどこのメーカーも搭載していなかった機能を持つウェアラブルデバイスです。それがこちら。

わぁ、見た目アナログ……!!
アナログ、というか、ただの金属!
はい、金属です。どっから見てもただの金属です。ご察しのとおり、自転車のチリンチリンです。

そうなんです。今回登場したのは自転車のチリンチリンをいつでも使えるようにするというアイデアのウェアラブルデバイスなのです。

美しい真鍮の輝きが見えるぞ。

こちらは、Runbellという名の製品。主な用途は、通勤時に邪魔な人波をどかす……ということではなく、ランニング中に前を走るランナーや歩行者の方から道を譲ってもらうためのアイテムとのこと。

「すみませーん」と声をかけるよりもRunbellに付いている真鍮製の鈴から奏でられる美しい"チリンチリン"のほうが、気持ちよく人によけていただけるという理論らしいです。
たしかに自転車のベルの音(と同じような音)がすれば自然に体が反応して、音が鳴った方向を見てしまいますよね。
広がって歩くようなちょっとマナー違反な人たちでさえ、この美しい"チリンチリン"が聞こえるやいなや道路脇に寄ってくれちゃいます。ただ、自己中心的な"チリンチリン"や、鳴らしすぎは禁物。ウェアラブルデバイスのスマートさに見習って、紳士的に使いましょう。

こちらのRunbellは、昨年1年かけて、日本に3社しかない貴重なベルメーカーのうちの1社と相談に相談を重ねた結果実現された製品。品質は匠の折り紙つきというわけです。
また、ジュエリークオリティな素材なので、つけていても違和感のない見栄えというのも嬉しいポイントですね。

こちらの製品は、クラウドファンディングサイトkickstarterで、6月11日21時(日本時間)まで出資を募集しています。既に目標額である2万ドルは達成しており、製品化されることが決定しました。
$25以上の出資で、1つ製品を手にすることが出来ますよ。
ランニングする機会が多く、"モーゼの十戒"を再現したい方は、$25出資してみてはいかがでしょう!?
(今吉フハッ)