冷凍梅にブランデーを注ぎ込む。1週間で飲みごろに!

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暑くなってきましたね。こういう季節になると何がしたいって、ビアガーデンに行きたい。
カラッカラに乾いたノドへ、シュワシュワのビールを注ぎ込む。この一杯のために生きてるなあ!

ちょっと、待て。その前に、6月6日に注目してほしい。この日は、なんと「梅の日」だそうです。そこで今回は梅酒、その中でも「梅のフルーツブランデー」に注目してみたいと思います。

というのも昨今、フルーツブランデーが人気を博しているみたい。
まず、ブランデー人気について。国内市場でトップシェアを誇るサントリー『ブランデーV.O』を見てみます。2012年と2013年の4〜6月期を比較すると、20〜30代女性の購入者数が約1.8倍に増えているとのこと(出典:インテージSCIパーソナルデータ2013年4〜6月)。
では、なぜこんなにブランデー人気が高まっているのか? そのきっかけとしては、好きなフルーツをブランデーに一日漬けるだけで出来上がる「フルーツブランデー」が挙げられるようです。ブランデーは主にワインを蒸溜して作られていることから、フルーツとの相性が良く、そして飲みやすい。「梅酒」や「サングリア」のような感覚で楽しんでいる人が多いのかもしれません。

一方、ここ10年「梅酒」市場の伸びが顕著らしく。日本洋酒酒造組合に加入するメーカーの移出数量調査表によると、2013年の非発泡性梅酒の移出数量は3万5050キロリットル。同梅酒として工場から出荷された数量は過去10年で倍増しています。

こうした理由から「梅のフルーツブランデー」人気は、高まりを見せています。これ、せっかくだから、私も作ってみます!
でも、大変そうだ。……と思いきや、これが大変じゃないみたい。通常、梅酒は6カ月〜1年の漬け込み期間を経て飲むのが一般的です。しかし、フルーツブランデーならば“超時短”できます。
まずホワイトリカーで梅酒を作る場合、梅を漬け込む前に冷凍することで漬け込む期間は1〜2カ月で済んでしまいます。理由は、梅の細胞が壊されて梅のエキスが出やすくなるから。
では、冷凍梅をブランデーで漬ける場合は? ブランデーは元々香りが高いお酒なので、1週間という極めて早いタイミングで飲みごろとなります。

そんな、冷凍梅×ブランデーでつくる“超時短梅酒”のレシピは、以下。私も、これをそのまま実践しました!

【用意するもの】
・サントリーブランデーV.O(1/2本)
・梅(5〜6個)
・漬け込み瓶(500ml)

【工程】
1.梅と漬け込み瓶を洗って、竹串で丁寧にへたを取って、一晩凍らせる。
2.冷凍した梅を漬け込み瓶に入れて、サントリーブランデーV.O を静かに注ぎ入れる。(ブランデーは元々香りが高いため、氷砂糖は不要!)
3.7日間漬けたら完成。

というわけで、あっという間に7日が経過しました。では、ちょっと開けてみようかしら。そして、コップに注いでみましょうかね。果たして、上手く出来上がっているのか。……あらぁ、美味しい! ブランデーにしっかり梅の香りが移り、スッキリした梅酒になっていました。
「ブランデーは温度帯にそこまで左右されないお酒なので、自宅などで梅酒を漬け込む際でも他のお酒に比べても失敗しづらく、その点でも重宝されるお酒です」(梅酒ソムリエ・金谷優氏)

もちろんロックでも美味しいのですが、蜂蜜をよく溶かしてからソーダ割りなどで飲むと、また良い。フルーティなので、これはこれで夏にもピッタリです。あと“時短”とは言いつつ漬ければ漬けるほど梅の香りが強くなっていくので、8日目、9日目……とコクが深まっていく過程を楽しむのもオススメ。
「ブランデーは蒸溜酒のため、他のお酒に比べると糖質が低いお酒です。また梅に多いカリウムはナトリウム排泄作用や水分調整作用があるので、お酒を飲んだ後のむくみなどを軽減してくれる効果が期待できます。梅のフルーツブランデーは女性に嬉しいヘルシーなお酒と言えます」(管理栄養士・浅野まみこ氏)

自家製「梅のフルーツブランデー」、率直に良かったです。仕事を終えて、作り置きしておいた我が家に帰宅し、瓶を冷蔵庫から取り出し、ゴクッと行く。まさに“自分へのご褒美”ですな。
(寺西ジャジューカ)