若いころと違って、全く臭わない(自分比)! (※写真はイメージです)

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ある程度の年齢になると、よく話題になるのが「加齢臭」。
しかし、足の臭いはどうも違う。若い世代では臭う人が多いのに、加齢臭がたつような年代になると、むしろ足の臭いは減っていくようだ。
個人的には、靴下を何日もはいても臭わない気がしている。やってみたことはないが。

これってやっぱり代謝が悪くなり、皮脂が少なくなるからなのだろうか。それとも、単に、乾燥肌の人は臭わないということだろうか。
年齢とともに「加齢臭」が出てくる人と、逆に臭いが全然なくなる人の違いって何なのだろうか。皮脂分泌量や代謝の違いなのだろうか。
『いちばん正しいスキンケアの教科書 吉木メソッドで美肌になる!』(西東社)等の著書を持つ皮膚科医・よしき皮膚科クリニック銀座の吉木伸子院長に聞いた。

「まず足の臭いは皮脂によるものではありません。足の裏には皮脂腺はありません」
なんと! もともと脂性の人が、足も臭うものなのだと思い込んでいた。恥ずかしい……。
では、足の何が臭うのか。
「手のひらや足の裏は汗が多い部位で、足は特に汗が角質と混じって蒸れて、雑菌が繁殖するため臭いを発します。また、イソ吉草酸という成分が汗の中に多いと臭いやすいと言われています」
ちなみに、加齢臭は「ノネナール」という物質が原因と言われているそう。足の臭いの原因とは、全く別モノなのだ。

ということは、もしかしたら足は全く臭わないのに、首などからは加齢臭が出るなど、カラダの部位によって違いが起こることもありうるのかも?
「そうですね。加齢で足が臭わなくなるとしたら、汗が減るからかもしれません。代謝が盛んで発汗の多い世代の方が確かに臭いやすい傾向はあります」
個人的には、30代以降〜40歳にもなると、何日も同じ靴下をはいても何も臭わなくなるような気がしているのだが……。
「そんなことはないです。臭いが減るのは、おそらく50歳以上くらいです」
あれれ? そうだったのか。自分では気づきにくいだけだったりするのだろうか。

ちなみに、足の臭い対策は?
「時間がたつと臭うので、ソックスなどをまめにかえること。雑菌も臭いの原因になるので、除菌シートなどで拭くことも有効です」また、汗と角質が混じって蒸れ、雑菌が繁殖することが臭いの原因となるため、角質ケアも大切だ。

ところで、足・靴下が臭わないのは便利なようで、汗もほとんど出なくなっていると思うと、完全に枯れているようで、うら寂しい。
そういえば、手の指もカサカサしてきて、ページがめくれなくなるし……何かと潤いが足りなくなっているのかも?
(田幸和歌子)