「若手社員・新入社員がリアクションが良いとその社員の印象は変わりますか?」

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『オールナイトニッポン』でビートたけしの対面に座り聞き手を務めていた高田文夫氏による、こんな発言がある。
「ちょっと緩い球でも、ミットの音をポンっと鳴らして聞かせてあげるわけですよ」
しゃべり手であるたけしをピッチャーに、自身をキャッチャーに見立て語ってくれた“コツ”である。これぞ、いわゆるリアクション。派手に響いてくれればピッチャーは自信を深め、よりいい球を投げ込んでくれるだろう。

先達はこう言ってるが、最近の若者はどうなのだろう? というわけで、このデータを見てみたい。サラリーマンをはじめとする“働く大人”を応援する「ダイドー働く大人力向上委員会」は、20〜50代の働く男女1,000名を対象に「職場コミュニケーションに関する意識調査」を実施した。

では初っ端に、こんな設問から。「今年4月に入社した新入社員に対して不安を感じますか?」。結果、「とても不安に感じる」が9.7%で「どちらかといえば不安に感じる」が37.0%。計、約5割(46.7%)の人が新入社員に対し不安を感じていることが判明しております。
ここら辺、突っ込みます。「今年4月に入社した新入社員に対してどのような点に不安を感じますか?」。最も多く挙がった回答は「何を考えているかわからなさそう」(40.0%)で、次いで「上手くコミュニケーションがとれなさそう」(38.8%)でした。
なるほど。新入社員とのコミュニケーションに対し、不安を抱えている既存社員が多いのだな。

その不安、果たして現実のものになってしまうのだろうか。参考例ではないのだけど、すでに関わっている若手社員の印象はどうか? ……というわけで「若手社員へ不満に感じることは?」と、問いかけてみました。すると、不満点として最も多く挙がった回答は「指示するまで動かない」(26.9%)、次いで「何を考えているかわからない」(24.7%)、「反応が薄い」(24.6%)といったトップ3に。「特に不満はない」回答は37.7%なので、6割以上の人が若手社員に対し不満を持ってるみたいです……。

上記結果でわかりました。多くの先輩社員たちは若手社員に対し、ビジネスマナーなどを気にしているのではない模様。それより「何を考えているかわからない」「反応が薄い」など、要するに“リアクション不足”が気に入らないのかもしれません。
でも、そんなに仕事で「リアクション力」って必要なの? そこで、この質問。「仕事において、リアクション力は必要だと感じますか?」。
結果、「必要だと感じる」回答は27.5%で、「どちらかといえば必要だと感じる」回答は63.5%。「仕事でリアクション力が必要!」と感じている人は、9割以上いるようですよ!

事実、仕事で「リアクション力」を試される場面は多々あります。代表的なのが、こちら。「上司、同僚、取引先等の人のジョークやダジャレへの対応に困ったことはありますか?」。
この設問は、年代別に見ると面白い。例えば20代・30代の男女や40代の女性の半数以上が「困ったことがある」(「頻繁にある」「時々ある」)と回答しているのに対し、40代・50代の男性や50代の女性の半数以上は「困ったことがない」(「あまりない」「全くない」)と回答しており、明暗はクッキリ。どうやら若い社員や女性に、リアクション力の不足が顕著なようです。
というか、困るようなジョークやダジャレを言う方が一番の問題なんですが……。

では趣を変え、こんな質問を投げ掛けてみたい。「若手社員・新入社員がリアクションが良いとその社員の印象は変わりますか?」。
結果は、予想通りでした。「印象が変わる」は19.0%で「どちらかというと変わる」は64.7%。8割以上の人が「リアクションによって印象が変わる」と回答しているのです。リアクションの善し悪しは、大事!

もっと、具体的に見ていきましょう。仕事の場面でリアクションが良いと、どのような効果があるのか。「仕事において、リアクションが良いとどのように思いますか?」という設問の登場です。
ここで一番多かったのは「一緒に仕事をしたい」(「思う」27.9%、「どちらかというと思う」60.1%)。なんと、88.0%の人が、リアクションが良いと一緒に仕事をしたいと思うのです。他にも、7割以上の人が「食事・飲みに連れていきたい」(「思う」22.2%、「どちらかというと思う」49.0%)と思っているし。「大事な仕事・プロジェクトを任せたい」や「取引先との接待に連れて行きたい」と思う人も、6割以上はいるようです。
リアクションが良いと印象が良くなるだけでなく、仕事面でもさまざまな恩恵を受ける可能性がありますよ!

さあ、ここからは「恋愛編」に行きましょう。20代の男性に限定し、「異性の社員がリアクションが良いとどのように思いますか?」と聞いてみました。
結果、20代男性の7割以上が「食事・飲みに行きたい」(「思う」27.2%、「どちらかというと思う」44.0%)と回答。そりゃ、そうでしょう! それだけでなく「プライベートでも遊びたい」「デートに誘いたい」といった思いも高まるみたい。
返答やリアクションが良い女性は、男性からの誘いや出会いの機会が多くなりますよ!
これは、次の質問により実証されています。仕事を通じて恋愛経験がある男女に限定し、「その相手はリアクション上手でしたか?」と直撃。すると男性では75.8%、女性では73.2%の人が「相手はリアクションが上手」と回答しています。リアクション上手は、“モテ”の大きなポイントと言えるようですね!

というわけで、仕事だけでなく恋愛にも「リアクション力」は必須項目だと判明!
し、知らなかった〜!!(大げさに)
(寺西ジャジューカ)