見た目はオモチャみたいだが、食べてみたら認識を改めるはずだ。

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4月の改編期によって、テレビで見る顔ぶれに大きな変化が起こったような気がします。まず、いつも昼どきに目にしていたタモリさんは、夜(『ミュージックステーション』、『タモリ倶楽部』)へと戻って行きました。
そしてもう一つ、長寿番組が終了しています。TBSの『はなまるマーケット』が17年半の歴史に終止符を打ったのです。……と思いきや、まだヤックンの姿を目にするぞ? テレビ東京で、相変わらず朝番組の司会を務めている。良かった、めでてえな。スシ食いねェ!

というわけで、おすしを作ってあげたい。でも、自分で作ったことってあります? ぶっちゃけ、チャレンジしたことはある。しかし、ダメ。形がグチャッとしていたし、シャリがボロっとこぼれるし、食べたらシックリいかないし。すし作りを諦めて、おにぎりを作ろうと心変わりもしたし。でも、酢飯だし。要は、難しいんです。

そんな私に、朗報! アーネスト株式会社が、ちょっと気になる調理グッズを開発しました。その名は『早技! 握り寿司トン具』。その名の通り、おすしを作るためのトングであります。
では、気になる作り方(握り方)について。まず、画像をご覧ください。明らかに、通常のトングではない。ハンドルが3つありますよね? これを、「握りハンド」と呼んでください。まず左右に開くハンドでシャリをつかみとり、横方向から挟み込む。その後、上からのハンドで形を整えてあげる。ここが、ミソなのだ。上下から挟むのではなく、あえて下は空洞にしてみせた。
「そうすることで、シャリに余裕ができるんです。押しずしのようになりません」(同社・担当者)
ここからはもう、ウイニングラン状態。刺し身をシャリの上に乗せ、もう一度軽く挟んであげると、自家製おすしの完成!

ちなみに、このトングを開発したきっかけも聞いてみた。
「社長が、こういうのを欲しいと考えたからなんです(笑)。おすしが好きなんです」(担当者)
結果、商品化を果たすと、一般ユーザーからも「こういうのが欲しかった」「今までは、自分で作ってもうまくいかなかった」等の声が寄せられたとのこと。みんなおすしが好きだし、うまく作れなかったみたい!

でも、気になるのは出来上がり。このトングで作ると、どんなおすしになるんでしょう?
「当社商品ながら、実は私も初めは軽く見ていたところがありました。でも、食べたら口の中でシャリがほどける感じが絶妙なんです。また自宅で作るので、温かい酢の匂いが立っていいんですよ(笑)。出来たてですし、回転ずしより高い満足感が得られますよ!」(担当者)

マジですか〜? ……というわけで実際に商品を取り寄せ、私も作ってみました!
じゃあ、酢飯を作りましょうか。……はい、出来上がった。湯気が立ってるし、おいしそうな匂いが鼻を通る。もう、このままで食べちゃいたいくらいだけど、まだがまん。酢飯を寄せ集め、トングで挟み込みます。手頃なサイズになってるはずで、続けざまに上からハンドを“ポンッ”と乗せてあげる。すると、余分なシャリがポロポロとそげ落とされていく感じ。結果、そこにあるのは、紛れもなく「シャリ」でした。「ネタを乗せてください」と言わんばかりの!
早速、スーパーで購入したお刺身を乗せ、いただきます。……おわっ、やさし〜い! 口の中でフワフワしてる。手に持った時はそうでもなかったのに、食べ始めると印象がガラッと変わる。まさに「ほどける」という表現がピッタリの様相になります。回転ずしじゃ、この優しさは体験できないな……。

現在、『早技! 握り寿司トン具』は、東急ハンズ(一部)、ロフト、銀座博品館または同社直営ウェブショップ等で購入できます。価格は2,036円(税込み)。
「観光で日本にいらっしゃる外国人の方からもご好評いただいております」(担当者)

自宅でおすしを作ったら、毎回15皿は食べてしまいそうな気がします。それほどのクオリティ。オバマ大統領にも食べさせてあげたい。
(寺西ジャジューカ)