大海原を見渡せる大浴場も! クルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」の中身がすごかった

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ここ数年、クルーズ旅行は日本でもブームになりつつあるが、まだまだ旅のスタイルとしては、目新しいかもしれない。なかにはクルーズと聞くと、現役を退いたシニア層が優雅に長い期間楽しむものというイメージを持つ人もいるだろう。しかし最近では、5日間程度の気軽な日本発着クルーズも登場し、若い人やファミリー層からも注目が集まっている。

世界的なクルーズ会社、プリンセス・クルーズも、先ごろ2年目となる日本発着クルーズをスタートさせた。就航記念の体験クルーズに参加してきたので、大型客船の内部をたっぷり紹介しよう!

乗船した客船は「ダイヤモンド・プリンセス」。実はこれ、2004年に三菱重工長崎造船所で建造された日本生まれの船なのだ。今回、大規模な改装がおこなわれ、さらに魅力がアップしていた。

横浜港大さん橋国際客船ターミナルに停泊していた「ダイヤモンド・プリンセス」は、まるで巨大なビルのよう! 全長約290.2メートル、高さ62.5メートル。全1351客室を備える、まさに海の上のホテルだ。

客室はさまざまなタイプがあり、全1351室。この写真はバルコニーとバスタブが付いたスイート。

クルーズの場合、寄港地での観光ツアーはもちろん、船上ライフそのものが大きな楽しみとなる。船内には、プールやジム、スパはもちろん、美容室まである。さらに、ショッピングやカジノなど娯楽も充実。海の上での買い物はすべて免税なのもうれしい。

このほかにも、プールデッキには映画鑑賞が楽しめる巨大屋外スクリーン「ムービーズ・アンダ・ザ・スターズ」が備えられていたり、ラスベガススタイルのエンテターテインメント・ショーが連日連夜繰り広げられたりと、アクティブもリラックスも思いのまま!

ちなみに今回の改装の最大の目玉といえるのが、広さ約880平方メートルの洋上最大級の日本式大浴場「泉の湯」だ。サウナや打たせ湯もある本格派で、岩や自然素材を使った日本人好みの雰囲気。大海原をみながら、のんびり風呂なんて、なんともぜいたくな時間!

食事の選択肢も幅広い。とくに、新設されたすしレストラン「海」は要チェック。カウンター席も備え、寄港地の地酒なども用意してくれる。

「ダイヤモンド・プリンセス」は、同じくプリンセス・クルーズの客船「サン・プリンセス」とともに、横浜・神戸・小樽の3港を母港とした日本発着クルーズを運航する。2014年4月〜10月までの期間、2隻で合計42本のクルーズを提供するそうだ。コースは5日間〜10日間の10コースでは、日本国内の20港以上に加え、韓国、台湾、ロシアを訪れる。それほど長期ではないので、休みも調整しやすいはず。ちなみに、3シーズン目となる2015年のプログラムでは最短4日間のショートクルーズも用意されるとのこと。

料金はコースによって違うが、宿泊費や移動代、食事代、エンターテインメント代がすべて含まれていると思えば、コストパフォーマンスは悪くない(※アルコール、一部レストラン、一部のカルチャー教室は有料)。いつもとちょっと違う旅をしたい。そんなときにぜひ検討してみては。
(古屋江美子)