流せるトイレブラシ 本体

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まずご了承いただきたい。今回は飲食中に読むのを避けていただきたいこと。

突然ですが、あなたの家のトイレは居心地がよいだろうか。
「トイレの中が一番ゆっくりできる」という方も結構おられる。新聞や本を持ち込むか、トイレに何冊も読み物を置いておき、あの個室で読むのがいいのだろう。
居心地を良くするために、美しく飾り付けしたり、シンプルに何も置かずに現代的な雰囲気にしたり、トイレの空間がよくなるように工夫されているかもしれない。

清潔度はどうだろう。
毎日掃除している方にもお尋ねしたいのは、トイレブラシのこと。実は、雑菌に侵されていると知っても、トイレは心地よい場所と言えるだろうか。

ジョンソン株式会社(以下、ジョンソン)の調査によると、トイレの中で雑菌が一番多い場所が「トイレブラシ」で、便器の中や便座と比較しても圧倒的なのだ。

そこで、ジョンソンは「スクラビングバブル シャット 流せるトイレブラシ」という商品を発売している。使ったらそのままトイレに流せる、替えブラシタイプのトイレブラシだ。これなら、ブラシ部分に雑菌がウヨウヨいることを想像する必要はない。
値段は、替えブラシ12個入りで税抜き350円前後で販売されている。

実際に1週間使ってみた。
歯ブラシのように細い毛が密集している従来のタイプとは違い、不織布が幾重にも折り重なる構造になっている。これだけ聞くとあまり汚れが落ちないように思えるが、細かいデコボコが付いているため、結構奇麗になるのだ。
また、濃縮洗剤が既に付いているので、先にトイレ用洗剤をまく必要がないのもうれしい。

コストパフォーマンスはどうだろうか。
筆者はトイレ使用後、必ずトイレブラシを使って掃除しないと気が済まないタイプなので、パートナーと2人で、1日2個の替えブラシを使用した。1個を約30円とすると、1週間で420円かかったことになる。これを高いとみなすべきか?
IKEAでは、ブラシ部分がむきだしの商品が、100円程度で売っている。
ケースに収まるタイプの値段は、一般的に1000円程度だ。
筆者のような替えブラシの使い方をすると、1週間で420円かかるので、コストパフォーマンスがよいとは言い切れない。
ただ、ジョンソンの公式サイトでは、1回使うと効果が約1週間続くと説明されている。つまり、普通に使えば、1週間のコストは約30円なのだ。これは安い!

トイレブラシの買い換え頻度を考慮してみよう。
例えば毎月約1000円のトイレブラシを買い換える場合と比較すると、1週間に1回ブラシを替えるとして、1カ月(4週間から5週間弱)の替えブラシ代は約120円で済む。IKEAで売っている100円のトイレブラシを毎月取り換える場合と比較しても、だいたい同じ金額だ。
あとは、1回でも使ったトイレブラシを置き続けることができるかどうかだが、これは精神的な問題だろう。
トイレの居心地のよさは、コストパフォーマンスだけでは決まらない。トイレブラシに雑菌がたくさんいる事実を、一瞬でも考えて、ブルっと身震いしてしまうあなたは、もうトイレに居られなくなるだろう。

雑菌が住んでいるトイレブラシが、居心地のよいトイレの空間に存在しないことで得られる安心感は、お金に替えられない……。そう思える方には、やはりこの「流せるトイレブラシ」をおすすめしたい。
筆者は、雑菌が増える梅雨に備えて、買いだめをしておくつもりである。
(W.Season)