埼玉県志木市のゆるキャラ「カパル」の麦汁って?

写真拡大 (全5枚)

2014年もまだまだ衰えない“ゆるキャラ”人気。今や無数に存在する“ゆるキャラ”の中で、昨年から個人的にとても気になっていたキャラがある。

埼玉県の(公財)志木市文化スポーツ振興公社の公式キャラクター「カパル」だ。その証拠(!?)に昨年「ゆるキャラさみっとin羽生」を初取材した記事でもカパルに触れている。

カパルは見た通り、カッパのキャラクター。ふなっしーのようにしゃべることはしないが、「GCB47」というご当地キャラバンドの一員でベーシストでもあり。昨年は、期間限定でフジテレビ「スーパーニュース」のお天気コーナーに出演したことがあり、その頃から人気も上昇している? 

正直なところ、目も小さいし、決してすごくかわいいとは言えないが、その小さな目と一度目が合ってしまったら……(といいつつ、実物には会えていませんが)気になってしょうがなくなる!? ゆるキャラの中でもポーズをとるのが上手で、自分のかわいいポイントとか、見せ方をわかっている印象。気づけばなぜかひかれている。そんなキャラだと思う。

私は秘かにツイッターもフォローしているのだが、その活躍ぶりは、ふなっしーにだって負けていない(ひいき目です……。ちなみにカパルは、ふなっしーとも仲良し!)。で、そんなカパルの大好物としてファンの間で有名な物に「麦汁」があるのだが、この4月、なんと『カパルの麦汁』として商品化されたのだ。ちなみに麦汁とは、麦茶ではなく、ビールのこと!

さっそくこの商品について聞くため、(公財)志木市文化スポーツ振興公社に取材。志木市民会館パルシティの館長兼ふれあいプラザの所長であり、カパルプロジェクト責任者の山口太郎さんが答えてくださった。

――「カパルの麦汁」の発売に至った経緯を教えていただけますか?
ツイッターで「カパルは麦汁が好き」ということがネタになっていたのですが、それをご覧になった販売元のリックネットワークスさんが「埼玉県を盛り上げるために」と企画を持ってきてくださり、実現しました。ビールを醸造している工場が志木市内にはないのですが、「埼玉県の酒造さんでお願いしたい」ということだけ、こちらか条件を出させていただきました。『カパルの麦汁』は埼玉県入間郡にある麻原酒造さんで醸造した地ビールになります。

――4種類あるラベルデザインもかわいいですね!
イラストの方は公社の職員が手描きしたものです。今はパソコンのソフトで描くことが多いと思いますが、完全に手描きです。勝手に“ブルーナ手法”と呼んでいますが(笑)。

手描きだったとは、どおりで味があります! ちなみに、1種類はカパルの写真によるラベル。桜を眺めるカパルがこの季節にぴったりだが、ラベルデザインは今後、季節によって変えることも考えているそうで、それも楽しみだ。

――ところで、売れ行きはいかがですか?
今月、志木市内にある酒店・三崎屋さんと、秋葉原のドン・キホーテさんで販売し、初回ロットは初日に完売しまして、増産していただいているところです。

――え、初日で完売ですか!
キャラクターものの地ビールで高めですし、小ロットで作ったというのもあると思いますが、ファンの方につめかけていただき、おかげさまで……。最初は「そんなに売れないでしょ?」という感じだったのですが、反響も大きかったようです。

――そういえば、カパルグッズは他にもいろいろ出ていますよね?
志木市文化スポーツ振興公社は公益財団法人ですので、自分たちではグッズの企画をしていません。ただカパルに興味を持ってくださる方々が企画を持ってきてくださり、商品化に至っています。ファンの方にはぬいぐるみや缶バッジが人気のようです。先日、ロフトさんとタニタさんのコラボで『カパルの歩数計』が販売されたのですが、そちらもイベント開催中に完売しました。売れ残ってしまわなくてよかったです。大赤字になられても申し訳ないですし。ネガティブなもので……(笑)。

そんな、赤字だなんて! 山口さんの心配をよそに、カパルは大人気、といった感じでは!?

――カパルの人気を実感することはありませんか?
フジテレビの天気予報に出演したことは大きかったと思います。それまではSNSを利用しての活動が多かったので、フジテレビに出させていただいて、志木市内にもようやく認知が広がりました。もともと志木には「カッピー」という同じカッパのキャラクターがいて、カッピーの方が歴史が古いので、カパルを見かけた方も最初は「あ、カッピーじゃないんだ!」という反応だったんです。それも戦略ではあったのですが、やっと市内に認知されるようになったと思います。

志木市内ではもう有名なのかと思っていたので、それは意外。 

――ところで、『カパルの麦汁』に対するファンの声は届いていますか?
「ついに出たんだね!」とか、「ぜひパルシティの方に集まってみんなで飲もうよ」といった声は届いています。実は、カパルの本拠地である志木市民会館パルシティは、宴会場もやっていまして、いずれ『カパルの麦汁』をそこでご提供したり、ビアホールのようなイベントもできたらと考えています。

それは地元の人たちもわいわい盛り上がれそうでうらやましい! そんな日が来たら、遊びにいってみようかしら。なんて、その前に早く手に入れなくては……。 

カパルが気になった方は、ぜひブログもチェックしてみてください!
(田辺 香)