3月20日に発売されたばかりの4K液晶モニター「P2815Q 」(デル、ツクモ販売)

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4Kテレビ、つまりフルハイビジョンの4倍の解像度を誇る画像を映し出せるテレビがちょっと前に話題となったが、それがパソコンの世界にも押し寄せている。

アキバを中心に展開するPCショップ「ツクモ」ではなんと、6万円台で28インチワイドの4KPCモニターが販売されている(3月現在)のだ。だが、フルHDをはるかに凌ぐ解像度で表示できることが、果たしてPCユーザーにとってどんなメリットがあるのか、同店に聞いてみた。

今とくに話題となっているのが価格的にお手頃な3月20日に発売されたばかりの4K液晶モニター「P2815Q」(デル)がそれ。店頭には多数のモニターが並ぶ中、一際目立つ画像を映し出していた。論より証拠、確かに一目で解像度の大きさ、画質のきめ細やかさが分かるほどのインパクト。しかも、横長から縦長へと90度回転させることもできる。

28インチワイドというだけでかなり大きいのに、さらに解像度がフルHDの4倍とは圧巻である。さて、その具体的な使い道としては、
・フルHDムービー、アクションゲームなど観賞、プレイしながら、ウェブ、ワード、エクセルといったアプリを使える
・4K対応のビデオカメラの映像を表示できる
・縦長の高解像度ポートレイト写真などをモニターを縦長位置にして観賞する
といった例が挙げられる。今後、4K対応の各種機器、ゲーム、動画などコンテンツがどんどん登場してくれば、用途はさらに広がるだろう。

フルHD動画を表示しながら、他のアプリを使えるというのはかなり凄いことのように思える。やっぱり映像は高解像度で見ると、迫力がまったく違うし、写真にしても肌艶の感じや洋服の質感といったものも如実に分かるからだ。
「今年を4Kモニター元年と位置づけ、ユーザーに高解像度モニターの良さをアピールしていきます」(ツクモ)
うん、4Kはテレビよりも多用途なPCモニターに相性がいいように思える。

今使っているモニターに不満なユーザーは是非試してもらいたい。ただし、ここで注意点。すべてのPCに快適に使えるというわけではない。なにせ、4倍解像度である。これを前述のように高解像度の動画をガンガン再生しながら、他作業をしてしまうわけだから、できればよりハイスペックなPCが望ましい。

また、快適な動画表示を楽しむにはディスプレイポート1.2端子を備えたグラフィックボードが必須。なので、4Kモニター購入の際には、自分のパソコンが同グラフィックボードを搭載しているか、または増設できるスペースがあるかどうかを確認する必要がある。そうした技術的な細かいことのチェックが苦手なユーザーは、ツクモさんなどPCショップに事前に相談するとよい。

4Kでこれからますますパソコンの世界、目が離せない!
(羽石竜示)