「オレはワルじゃない」。ミランFWマリオ・バロテッリのいつもの言葉だ。ミラン基金創立10周年を祝うイベントでの今回の発言がいつもと違うのは、笑顔を浮かべながらイタリア語で発言したことだ。

「MB45」という曲をつくった友人のラッパー、エミス・キラは「オレたちは元気があり余っているんだよ。ただ、良いヤツらなんだよな」と語る。これに応じて、バロテッリも次のように語った。

「オレはほかのみんなと同じで普通だよ。でも、状況が普通でいさせてくれないんだ。オレの環境では、男でいなければいけない。ビッグになり、気をそらされていてはいけない。注目が集まる？　気にしないね。オレはこういう性格だ。でも、穏やかだし、もう若いときとは違う」

「オレが先にモヒカンをやったら、みんなもやるようになった。だから思ったんだ。『モヒカンをやめよう。そうすればみんなもやめるだろうな』ってね。ゴール？　４、５試合決められていないけど、プレーが悪かったわけじゃない。むしろ、ゴールを決めた試合よりも最近の方が良いプレーをしてきた。代表の環境は落ち着いている。鼻を膨らませて合流しても、笑顔で戻ることもあるんだ」

ミランからの移籍に関して問われると、バロテッリは明言せず、キラが「彼はここでプレーすることに満足しているよ。今はサッカーで、将来はラップかもしれないけどね」と返答。続いて、バロテッリが「将来のことは考えていない。ボローニャ戦、いや、ジェノア戦のことを考えているよ」と語った。次にボローニャと対戦するのは、バロテッリの古巣インテルである…。