メッシ、肉離れは7カ月で5度目…連続出場による疲労蓄積が影響か

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 リーガ・エスパニョーラ連覇に向け首位を快走するバルセロナに激震が走った。開幕からの無敗記録を守ったベティス戦から一夜明けた11日、バルセロナは、同試合の22分で負傷退場したアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが、左足ハムストリングの肉離れにより6〜8週間の戦線離脱となることを発表した。

 かつては故障の多かったメッシだが、ジョゼップ・グアルディオラ監督時代の徹底した体質改善により、怪我で戦列を離れる回数が激減。実際、2008年3月4日に行われたチャンピオンズリーグ・決勝トーナメント1回戦2nd Legのセルティック戦で左足ハムストリングを負傷したのを最後に、5年以上に渡り故障によるまとまった欠場は無かった。

 ところが、連続フル出場による疲労蓄積の影響か、メッシは昨シーズン終盤には、4月2日のチャンピオンズリーグ・準々決勝1st Legのパリ・サンジェルマン戦、5月11日の第35節アトレティコ・マドリード戦と相次ぎ右足ハムストリングを負傷。迎えた今シーズンも、8月21日のスーペル・コパ・デ・エスパーニャ(スペイン・スーパーカップ)1st Legのアトレティコ・マドリード戦で左足ハムストリング、9月28日の第7節アルメリア戦で右足ハムストリングをそれぞれ痛めると、今回のベティス戦で左足ハムストリングの故障を再発。わずか7カ月で5度の肉離れと、メッシが両足ハムストリングに慢性的な負傷を抱えていることは間違いなく、復帰には慎重にならざるを得ないことが再認識されることとなった。

 なお、メッシは年内絶望となることが確実視されており、リーガでは第14節グラナダ戦、第15節アスレティック・ビルバオ戦、第16節ビジャレアル戦、第17節ヘタフェ戦、チャンピオンズリーグではグループリーグ第5節アヤックス戦および第6節セルティック戦の2試合、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)では4回戦(決勝トーナメント1回戦)のカルタヘナ戦の2試合と、少なくとも公式戦8試合に欠場する見込みとなった。