14日に行われたウルグアイ戦は2─4で負けた。3戦全敗に終わったコンフェデ杯からの課題は何も改善されず、まるでコンフェデ杯の続きのような試合だったね。だから、この結果に驚きはないし、失望もない。強い国と戦えば、その力の差は歴然だ。

しかも、ウルグアイはW杯南米予選で苦戦している。あれだけの力があっても、出場権を獲得できるか分からない世界にいる。アジアに身を置いている日本は、普段このレベルの相手と試合ができないからぼやかされてきただけで、自分たちの実力というものをもう一度認識しないといけない。

認識するとはどういうことか。これまでも散々言ってきていることだが、もっとサッカーというものの本質と向き合わなければ、この先の成長はないと思っている。

アジアで勝って、一部の選手たちはスターだスターだともてはやされ、巨大な日本代表産業は興行に走る。マスコミは本質を論じるよりも、売れるものに飛びつく。売れるものにしか興味を示さない。そうやって浮かれていると、どこかのタイミングで強い相手に現実を突きつけられる。これは今に始まったことではないね。2002年W杯以降、4年周期でずっと繰り返されてきた問題だ。
 
ブラジルW杯まで残り約300日だ。現状の戦い方のまま本大会を迎えれば、どんな結果になるかは明らかだろう。好むと好まざるとにかかわらず、現状を考えれば、南アフリカW杯の時のようなサッカーに戻ることでしか、勝ち点を積むことはできないと思う。いや、それすらも怪しいかもしれない。

今の代表チームには選手としての限界が来ている選手が何人もいるように思う。それはその選手の責任ではない。どんな選手を起用し、どんなチームマネジメントをするかは、すべて監督の手腕だ。止まらない失点の理由と責任は、監督にある。敗因に「コンディションの悪さ」を持ちだしているようでは、一層未来がないね。