堀、複雑な思いを抱えながらも逃げ切りツアー初優勝!(撮影:ALBA)

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<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 最終日◇31日◇UMKカントリークラブ(6,470ヤード・パー72)>
 国内女子ツアー「アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI」の最終日。トータル11アンダーの単独首位からスタートした堀奈津佳が、トータル14アンダーで逃げ切りツアー初優勝を挙げた。
堀奈津佳のプロフィール&セッティングなど
 前日にボールにドロがついた際のルールの誤認が発覚し、一時は失格のおそれもあった堀。LPGAは選手にアナウンスしたルールの文言に不備があったとして不問とする裁定をくだしたが、前日の夜に“最終日の棄権”を考えるほどに思い悩んでいた。
 1日たっても騒動は収束せず、この日の朝には選手主導で緊急ミーティングを開催。LPGAの無罰裁定に対する疑問を口にする選手もいたことで不穏な空気に包まれた。それでも、LPGAは改めて文言の不備を謝罪した上で裁定の経緯を説明しその場は決着。当事者となった堀は「たくさんの先輩方から“協会が出した答えだし、あなたはゴルフを頑張りなさい”と言われました」と背中を押されて18ホールをスタートした。
 複雑な思いを抱えながらも、気持ちを切り替えてスタートしたラウンドでは「緊張感でパッティングが散らばった」と前半は伸び悩む展開。11番までに5バーディを奪う猛チャージをかけた同組の野村敏京に一時は並ばれた。それでも、「並ばれてからは不思議と勝ちたいという気持ちが出てきた。ピンしか見えなかったですね」と持ち前の勝負強さを発揮し13番、15番でバーディを奪取。追撃の足が止まった野村を突き放して見せた。
 ウィニングパットを沈めた瞬間は大きなリアクションを見せなかった堀だが、グリーンサイドで諸見里しのぶ、山村彩恵、香妻琴乃らに迎えられるとこらえきれず号泣。優勝争いの緊張感、そして、ルール誤認騒動での葛藤や苦悩が堰を切ったようにあふれ出した。
 優勝会見中では「すごく自信になりました。接戦の中で勝つことができたので本当に嬉しい」と笑顔を見せたが、ルール誤認を振り返ると涙を流す場面も。ルール確認ミスについては「恥ずかしいことです」と改めて反省。「でも、LPGAに言いにいって間違いではなかった。もし言わなくて勝っても何の喜びもなかった」と涙ながらにコメントした。最後まで複雑な思いと戦い続けた20歳は、「今後は早く2勝目を挙げたい。それだけです」と言葉少なに前を向いた。

【最終結果】
優勝:堀奈津佳(-14)
2位:野村敏京(-11)
3位T:大山志保(-9)
3位T:森田理香子(-9)
5位T:菊地絵理香(-7)
5位T:西美貴子(-7)
7位T:木戸愛(-6)
7位T:佐伯三貴(-6)
7位T:笠りつ子(-6)
<ゴルフ情報ALBA.Net>

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