台湾全島で反原発デモ、10万人規模か

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(台北 9日 中央社)福島第1原発事故から2年になるのを前に、台湾では9日午後、原発廃止を訴える大規模デモが北部の台北市や中部の台中市などで一斉に行われた。参加団体が100を超えるなど、反原発デモとして過去最多の10万人が集まる見通しだ。(警察発表で6万6400人)

主催側では、第4原発(新北市)の建設予算増額・燃料装填反対や、第1〜3原発の早期の稼働停止、放射性廃棄物をめぐる政策の見直しなどデモの訴えから、人々の注意がそれないよう、政治家がステージに上ってスピーチするのは許さないとしている。

台北では参加者が原発周辺住民、芸術関係者、親子連れ、政党などの6グループに分かれており、午後2時半に出発後、総統府を中心とした管制エリアを囲む形で行進する。同6時半〜10時までは総統府前の大通りで集会が催される。

台湾では、稼働中の第1〜3原発が2018〜25年の間に順次運転終了の予定。長年の懸案である第4原発については、福島第1原発事故で反原発の気運が高まる中、政府は先月末、建設の是非を問う住民投票を実施する方針を決めている。