ソウルの日本大使館前にある慰安婦を象徴する少女像と同じ形の像を、米国デトロイトにも建立する予定だと、米ミシガン州少女像建立委員会のキム・スギョン委員長が24日、明らかにした。複数の韓国メディアが報じた。

 米国には、ニュージャージー州パリセイズパーク市の公立図書館、ニューヨーク州ナッソー郡のアイゼンハワー公園に慰安婦の碑が設置されているが、慰安婦少女像の建立は今回が初めて。

 韓国メディアの報道によると、少女像の設置には、韓国系住民だけでなく慰安婦問題に関心を持つ米国人も積極的に協力するなどし、関心を集めた。ソウルにある少女像を制作したキム・ウンソン、キム・ソギョン夫婦が再び制作する。

 像は、デトロイト近郊の韓国企業の支社が集まる地域の公立図書館に設置される予定。すでに地元住民や図書館長、市議会から支持は得ているため、市の最終決定を待つだけという。

 キム委員長は、韓国メディアの取材に対し、「『アンネの日記』を通じてナチスのホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)を告発したように、『慰安婦少女像』を通じて慰安婦問題を米国の主流社会に広めたい」と説明。再び同じような間違いが繰り返されないよう、努力していきたいと話した。(編集担当:新川悠)