28歳ながら、ジェイミー・ヴァーナー戦がキャリア29戦目となるジョー・ローゾン。打撃の組み技の融合というよりも、打撃から組みの流れが素晴らしいファイターだ (C) MMAPLANET

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4日(土・現地時間)、ロサンゼルスのステイプルセンターで開催されるUFC on FOX04「Shogun vs Vera」。ライトヘビー級王座挑戦権が懸けられたメインとセミに注目が集まっている同大会だが、ライト級でも気になる試合が組まれている。

それがジョー・ローゾン×ジェイミー・ヴァーナー戦だ。元々ローゾンとテリー・エティムが戦う予定だったが、エティムの負傷によりヴァーナーが出場機会を得て、より興味深いマッチアップとなった。UFC JAPANでアンソニー・ペティスの左ハイキックにKO負けを喫したローゾンだが、いわゆる現代MMA的な意味合いではないオールラウンダーだ。

テイクダウンが軸となり、打撃とトップコントロールを万遍なく駆使し、トータルの部分で勝負する現代MMAオールラウンダーに対し、ローゾンは打・倒・極という流れを持つ。同じオールラウンダーでも打撃は打撃、極めは極めという部分でフィニッシュができる。

打撃でダメージを与えた相手から、ポジションを奪い、サブミッションでケリをつけることができるローゾン。28歳という年齢ながら、2004年とUFC人気が爆発する以前からMMAで戦ってきただけに、フィニッシュに拘るタイプのファイターだ。UFCデビュー戦でジェンス・パルヴァーをKOし、そのパルヴァーがコーチを務めたTUFシーズン5でチーム・ペンに所属したローゾンのUFC戦績は8勝4敗、世界最高峰で十分な戦績を残しているといえる。

そんなローゾンと戦う元WEC世界ライト級王者ヴァーナーは、5月に5年振りのUFC復帰を果たし、エジソン・バルボーサの5連勝を阻止している。ヴァーナーもまた、ポイントメイキング・タイプとも、ローゾンとは一味違うオールラウンダーだ。テイクダウンとボクシングが武器だが、前に出ていくゴツゴツとしたタイプのヴァーナーは、ローゾンの流れるような攻めを遮断できる一発を持っている。

その一発を受けずに、ローゾンがペースを握ることができるか。いずれにせよ、ノンストップアクションのアグレッシブな戦いになることは間違いない。
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