目隠しして出かける市内見物〜ドイツ

まずは、「ブラインド ウォーク」の集合地点で、観光ガイドさんと待ち合わせ。ガイドさんは、参加客ひとりひとりに、アイマスク、リュックサック、イヤホンを配ってくれます。イヤホンからは、常時ガイドさんの説明が流れてくる仕組みでひと安心。所持品を入れられるリュックサックの外側には、ツアー客同士が「ひしっ」とつかまって歩くための取っ手がついている構造です。
そして、いよいよ最後に配られるアイマスクを装着すると、ひと筋さえも日光が入り込まず、目の前は100%の真っ暗闇。「真っ暗」「真っ黒」のことを、ドイツ語では「カラスのような闇(黒)」といいますが、目の前はまさにカラス色一色。なお、アイマスクは立体構造になっているため、マスクをつけていてもまばたきは可能です。
所要時間おそよ2〜2.5時間の「ブラインド ウォーク」のしめくくりは、青空の下でのピクニック。季節のフルーツや焼きたてパンに舌鼓を打ちながら、参加者同士が自己紹介をしたり、ツアーの感想などを語り合うひとときです。といっても、アイマスクはつけたまま。頭上に広がる青空も、お互いの顔も見えないままですが、聴覚と嗅覚を澄ませてみると、見えないはずのものも、見えてくるような気が……。
「ブラインド ウォーク」は原則土日の午後のみ開催で、少人数で行うツアーのため、事前申し込み制です。目下のところ、使用言語はドイツ語のみ。6名以上のグループなら、希望の日時にガイドしてもらえるそうですので、事前にご相談を。
(柴山香)