国を背負うという意識が希薄な日本人、そして日本五輪代表チーム
戦後徹底した軍政に対する批判が行われ、日本人の愛国精神を骨抜きにするプログラムがGHQによって組まれた我が国では、拝むことの出来ない光景であり、恐らく同時刻に日本人選手団を乗せたバスの車内では、個々の選手がヘッドフォーンで銘々が思い思いの音楽を聴いていたに違いありません。良し悪しの問題ではなく、真剣勝負が行われる状況下に於いて、どちらがより効果的であるかの問題であって、その答えは明明白白であります。国を背負う覚悟のある者は強いのです。ちょうど北朝鮮代表が、愛国唱歌を歌う人民の前で、愛国心剥きだしに不器用に戦いながらも日本代表に勝利したように・・・。
幸い、まだ2試合を残しているので、ロンドン五輪出場の希望が潰えたわけではございませんが、少なくとも今の段階では、フットボールの神様がシリアに微笑んでいらっしゃることは間違いないでしょう。昨年の女子W杯の最中に、震災に苦しみながらも復興の為に立ち上がろうとしている国からやってきた健気な乙女達に微笑んでいたように・・・。
関連情報(BiZ PAGE+)
1955年、タイ王国バンコク市生まれのフットボールジャーナリスト