メール文面も暴露

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   週刊誌各誌が、島田紳助さん(55)の「黒い交際」が分かるメールのやり取りを暴露している。そこから、紳助さんを引退に追い込んだ情報源が少しずつ分かってきた。

   携帯電話のメールのやり取りと言えば、本人同士しか分からないのが普通だろう。しかし、週刊誌各誌の引退特集では、50〜100通余にもわたる島田紳助さんのメール文面そのものが紹介されていた。

メール106通に「接待」など文面

   週刊現代の2011年8月29日発売号では、50通のメール内容が報じられているが、その入手元は明らかにされていない。しかし、週刊朝日は、30日発売号で、メールが添付されていたソースを明らかにした。

   それは、大阪府警が07年6月8日付で作成した捜査報告書だ。表題は、「被疑者渡邊二郎の携帯電話に対する解析結果の入手及び精査結果について」。そこでは、山口組系暴力団の相談役だった元プロボクシング世界王者の渡辺二郎被告(56)(恐喝未遂罪で実刑判決を受け上告中)あての携帯メールが計106通も添付されていたというのだ。

   これらのメールからは、紳助さんが会見で口にした「程度」を超えた黒い交際ぶりが浮き彫りになっている。

   まず、紳助さんは、暴力団組長らと顔見知りだっただけでなく、自らが経営する寿司店やバーで「接待」までしていた。例えば、06年7月20日は、暴力団組長ら一行8人が寿司店に来たといい、「ぬかりなく接待しておきます」「元気そうでした」などと渡辺被告に伝えている。

   また、会見で挙げた暴力団組長だけでなく、ほかの幹部との付き合いもメールで言及している。さらに、同じ吉本興業のタレントに山口組幹部らをイベント会場で紹介していたというのだ。

大阪府警の捜査報告書が流出

   吉本興業では、外部から情報が持ち込まれたとしているが、なんらかの手段を通じて大阪府警の捜査報告書を見ていた可能性がある。

   週刊朝日によると、報告書は、渡辺二郎被告らの裁判で検察側が証拠として提出していたものだった。最高裁の広報担当者は、報告書は、裁判の当事者しか閲覧できないと言っており、週刊誌も、その関係者から入手したらしい。

   吉本興業側は、2011年8月13日に情報提供を受けて、調査チームが1週間かけて事実関係を調べた。島田紳助さんは、21日の話し合いで自ら引退を申し出たものの、いったん預かりとなった。そして、暴力団との不動産取引や違法行為に関わったことがないと確認して解雇処分としないことを決め、引退届を受理して23日に両者が会見したのだという。

   週刊誌報道が伝わると、ネット上では、関係者がメールを公開した動機に様々な憶測が出たほか、文面そのものの公開に問題がないのか疑問の声も漏れている。

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