“真央ちゃんスマイル”でステージに立ち、まわりの人たちをほっこりさせた浅田真央 (撮影:野原誠治)
フィギュアスケート女子の浅田真央(20=中京大)が21日、都内で行われた寝具のマットレスパッド「エアウィーヴ」のPR大使に選ばれ、就任発表会に出席した。

午前の時間に練習を終え、会場に駆けつけたという浅田。氷上でスポットライトを浴びるときと違って、髪をおろしたヘアースタイルにナチュラルメイクでカメラの前に現れた。当日は、夏を感じさせる天候もあって、衣装も「爽やかにまとめました」と“真央ちゃんスマイル”も披露。まわりの人たちをほっこりさせていた。

浅田真央 浅田真央 浅田真央
髪をおろしたヘアースタイルに、ナチュラルメイクでカメラの前に現れた浅田真央

手持ちの寝具に重ねるだけで使用できるマットレスパッドの「エアウィーヴ」は、2007年に販売がスタートした商品。その年に、国立スポーツ科学センター(JISS)の宿泊施設に設置が決まり、まず、水泳や陸上選手が寝心地を評価。、2008年の北京五輪で、選手村にわざわざ持参したことから、アスリートやトレーナーの間で口コミで広がっていった商品。

その広がりは今度、2010冬のバンクーバー五輪。約100名の選手の内、70名の選手たちが現地まで持参するほどに。浅田個人も「最初は、トレーナーの方に教えてもらってから。まず、車の移動中に使ってみて、感触が良かった。寝具として使ってみて、翌日の朝に感じる“体のハリ”が軽減したので」という使用感から始まったそうだ。

「エアウィーヴ」という商品名称は、空気(air)を編む(weave)→airweaveという組み合わせから。商品は、釣り糸や漁網などの製造メーカーだった会社が発端。釣り糸が絡まった様子をヒントに、糸状の樹脂を3次元に編みこみ、クッション性のある極細繊維の構造体を開発。その名称にもある“空気”が、素材の90%以上という独自の構造を実現。夏は通気性抜群で蒸れることがなく、空気断熱の性能もあるので、冬には暖かさをもたらすという。

また、素材の特長として、復元性が高いこと。睡眠時の寝返りが楽になると発表している。同社が検証を依頼した睡眠医療専門医や整形外科医から「寝返りのときの運動エネルギーが少なくて済む」ことを確認。優れた体圧分散で、自然な寝返りを妨げない内容を得られたという。

2010年に入ると、ANA国際線のファーストクラスに採用が決定。南アフリカでの開催されたサッカーワールドカップでは、日本代表チームも現地に携帯用の「エアウィーヴ」を持参する動きに。その年、2010年度の売上は、昨年度比の約3倍まで伸びたことが、会場で発表された。今年に入ると、全国的に知られる石川県和倉温泉の「加賀屋」の迎賓室、ザ・リッツカールトン・東京のSPAベッド、フォーシーズンズ東京丸の内などの、宿泊施設の導入に及んでいる。

今年5月、モスクワの地から成田空港に到着した浅田真央 浅田真央 浅田真央
写真左:フィギュアスケート世界選手権に出場。今年5月、モスクワの地から成田空港に到着した浅田真央

スケーターとしての浅田。「毎日の練習時間は、4〜5時間。睡眠時間は7〜8時間です」と話す。自宅で愛用しているのは、シングルタイプのマットレスパッド。遠征先のホテルや移動の車中、飛行機の中は、ポータブルタイプを使い分けていると、同製品をアピールしていた。

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