左から、戸松遥、寿美菜子、高垣彩陽、豊崎愛生

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人気声優ユニットの「スフィア」の寿美菜子、高垣彩陽、戸松遥、豊崎愛生が24日、東京・丸の内ピカデリーで、映画『エンジェルウォーズ』(ザック・スナイダー監督)のヒットを記念し、舞台挨拶を行った。

本作は、5人の少女たちが人類の未知の領域(空想世界)で戦うバトルアクション超大作。舞台は60年代の閉鎖的な精神医療施設。主人公ベイビードール(エミリー・ブラウニング)は過酷な現実を打破し、未来を変えるため、空想の世界で日本刀と銃を手にセーラー服に身を包み、仲間たちとサムライ型の武装ロボット、第一次世界大戦時のドイツ兵ゾンビたち、火を吐くドラゴンと壮絶な戦いを繰り広げる。

日本語吹き替えは「スフィア」が担当。寿美菜子は、苦しみを抱え自由を求めて戦う金髪の少女ベイビードール。高垣彩陽は、陽気だが気高い意思を持つアンバー(ジェイミー・チャン)。戸松遥は、脱走を夢見ながらも臆病なロケット(ジェナ・マローン)。豊崎愛生は、仲間にとても誠実でタフなブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)の声をそれぞれ演じている。

イベントでは、実写ハリウッド映画の吹き替え版の声優に初挑戦した彼女たちがアフレコ秘話を披露。劇場に集まった約900人のファンを大いに沸かせた。

――この映画が公開を迎えた感想とあわせて、ご挨拶をお願い致します。

寿美菜子(以降、寿):今日こうして、4人揃って立っているのが嬉しいです。
高垣彩陽(以降、高垣):公開を迎えられて皆さんにご覧いただけて、こうしてお会いできて嬉しいです。
戸松遥(以降、戸松):4人揃って舞台挨拶できるのはもちろん、この作品にかかわれて嬉しいです。
豊崎愛生(以降、豊崎):実写の吹き替えは初めてなので、今日は、いろんな話をさせてください。

――スフィアとして4人一緒に参加されるのは今回が初めてですが、いかがでしたか?

寿:チラシを渡されて「可愛い美女がたくさんいる!」と思った直後に担当するそれぞれのキャストを発表されて驚きました。
高垣:期待値が高い作品なので、私たちが吹き替えをやらせていただくと決まってから、業界の方々に「『エンジェルウォーズ』の吹き替えやるんですか?」とたくさん声を掛けていただきました。
戸松:スフィア4人揃って吹き替えができるなんて! と嬉しくて状況を飲み込むのに時間が掛かりました。
豊崎:ヴァネッサが好きなので、キャスト発表の時に「ブロンディ来い! ブロンディ来い!」と思っていたら、「豊崎、ブロンディ役」と言われて嬉しかったです。

――一番好きだったシーンはどこですか?

寿:マダム・ゴルスキーに巻き舌で「ベイビードォールゥゥゥ」って呼ばれたシーンです(笑)。
高垣:(寿)美菜ちゃんと2人で人生初のカップルシートで観に行ったのですが、巻き舌でベイビードールを呼ぶシーンでピクってしていました(笑) 。あと私は、5人で目的を達成して、喜んではしゃぐシーンが好きですね。
戸松:私が演じたロケットのお姉ちゃんのスイートピーとの掛け合いを何度も録り直したのが印象的です。私も劇場に観に行ったのですが、実際にスクリーンで観て他の役者さんはこういうお芝居をしているんだと感動しました。
豊崎:ベイビードールのまつ毛が長くて羨ましい! というのは冗談(笑)で、かっこよく戦っているシーンも好きですが、皆で普通の女の子みたいに盛り上がっているシーンが好きです。

――映像的に一番好きだったシーンはどこですか?

寿:始めの戦闘シーンが好きです。いきなりお寺が出てきて「この景色知っている!」と興奮しました。
高垣:ドラゴンなど架空の生物の質感や動きに息吹や温度を感じるくらいリアルに描かれていて凄いと思いました。
戸松:私も最初の戦いのシーンのベイビードールの戦いぶりがかっこ良よかったと思います。
豊崎:ザック・スナイダー監督が日本のアニメ好きというところで、皆ファッションがかっこよかったです。CGに圧倒されっぱなしで、めくるめく展開に飽きずに見入ってしまいました。

――一番大変だったシーンはどこですか?

寿:最後のシーンは声を大きく出さなくてはならなくて、思いを精一杯伝えようと頑張りました。
高垣:実写なので、どれだけオリジナルキャストの方の呼吸に近づけるか、アンバーとして呼吸して喋れているか? と何気ない会話のシーンでも気をつけました。

――本日お越し頂きました皆さんへメッセージをお願い致します。

寿:私たちも完全燃焼でやりきりました! 何度観ても気になるシーンが出てくるので、また劇場へ足を運んでください。
高垣:震災後初めての仕事でした。スタッフさんが「この映画が無事に公開されたら、この映画からパワーをもらって欲しい」と言っていたので私もそのつもりで頑張りました。何かを受け取って帰ってもらえたら嬉しいです。
戸松:何度見ても新たな発見があると思いますし、私たちも素敵なキャスト・スタッフの一員として携わった作品なので、この作品から少しでも元気をもらって欲しいです。
豊崎:パワーにあふれた作品なので、この映画を何度でも観て元気になって欲しいです!

映画『エンジェルウォーズ』は、丸の内ピカデリー他、全国映画館で大ヒット上映中。

■ストーリー
ベイビードール(エミリー・ブラウニング)は、暴力的な義父によって、恐ろしいレノックスハウス療養所に入所させられてしまう。そこでベイビードールは、自らの身をアクション満載の架空世界に置いて、この残酷な現実から逃れる方法を考え出そうとする。しかし、「オズの魔法使い」のドロシーと同じようにベイビードールが架空の世界で抱く恐怖心は、現実の世界での恐怖心と同じものだった。しかし彼女の作り出した世界は、彼女が自在にコントロールできる世界でもあった。そこでベイビードールは彼女と同じくこの施設に閉じ込められ、なおかつ彼女に好意を抱いている4人の女性、ロケット(ジェナ・マローン)、ブロンディ(ヴァネッサ・ハジェンズ)、アンバー(ジェイミー・チャン)、スイートピー(アビー・コーニッシュ) を集結させ自らの架空の世界に呼び込むことにする。この架空の世界に解き放たれた彼女たちは、自由になるために必要な5つの鍵を探す使命を与えられ――自らが抱えるあらゆる恐怖心と限界を克服していくことになるのだった。

■関連リンク
『エンジェルウォーズ』公式サイト