犠牲者の傷ついた心に塩を塗り込むようなインタビュー。泣き顔が撮りたくて迫るカメラ。大震災の報道には、ほんと辟易する。

その中で、マスコミの取材の思惑に反したこんなステキおじいちゃんの動画がツィッター等で出回っている。ぜひご覧いただきたい。

地震発生から3日目。波にさらわれ倒壊しそうな家の3階部に身を寄せ合っていたおじいちゃんとおばあちゃんたちが自衛隊によって救助された時の映像。取材側としては、恐かったとか、泣いて出てくるとかを期待していたのだろうが・・・
この潔さは圧倒的だ。不覚にも泣けてくる。
このおじいちゃんって、かっこいい。
http://www.youtube.com/watch?v=2zeroCZSrjo&feature=player_embedded




曇りのない笑顔。
キラキラした目。
優しさと強さの同居した顔つき。
そして、「また再建しましょう!」である。

これが希望である。
有事の際の「正義」とは、こういうことだ。

福島原発の東京電力の煮え切らない受け答えにかみつくマスコミの記者達は、見習って欲しい。

東日本大震災を日本人の我欲の天罰だと言ってのけちゃう偉い人に、聞かせたい。


有事の際の「正義」とは、
何が正しいかの選択をせまることではない。
神の視点に立って日本人を断罪することが「正義」ではない。
有事の際の「正義」は、前を向くことだ。

日本一の堤防も、あっさり自然に破られた。
完璧と誇っていた原発の安全基準も、見る影もない。
いまは、誰もが経験したことのないことを経験している。
国民全てが、未知の世界に放り込まれたのだ。
そんな中で、「正義」を争っても仕方ない。埒があかない。
こういうときは、おじいちゃんの言う通り、「再建しましょう」なのである。

私は、福岡に住んでいる。被災地の悲惨さは、報道映像からしかわからない。きっと、身をもって何もわかっていない。脳天気なのかもしれない。

でも、このおじいちゃんの「また再建しましょう」に賛成である。

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