今こそ、阪神大震災後の15年を振り返ろう。/川口 雅裕
東日本大震災が私たちに問いかけていることを、「阪神」を振りかえって考える。
東北地方を中心とする未曾有の大災害。ネット上では、皆で助け合える、落ち着いて受け止め行動できるという点において、改めて日本という国や日本人の良さ、素晴らしさを感じるという意見や、これをきっかけに日本は変われるのではないかという期待やら、感動のエピソード、復興に向けた寄付や協力の呼びかけなどが飛び交っています。ラジオはまだいいとして、出来る限りインパクトの大きな映像を繰り返し流し続けようというだけのテレビや、速報性という点でこういう状況では見劣りする新聞などしかなかった時代と比べてみれば、インターネットの優れた部分がいかんなく発揮されていると言えます。
しかしながら、ネット上で飛び交う声やメッセージを見ていてやや違和感を覚えることがあるのも事実です。特に、「日本という国や日本人はやっぱり素晴らしい」「これをきっかけに日本は変われる」といった書き込み。そう思う部分もありますし、そうなればいいとも思いますが、ふと、規模も被害のレベルも違うとはいえ阪神大震災で同じようなことが起こり、日本は、関西はどう変わったのかと考えてしまいます。被災直後からある程度復興が進むまでは、多くの人達の心の中で関西への愛着が強くなり、困っている人を助ける、弱者に配慮する、人の幸せを喜ぶ、人のために出来ることを考えるという雰囲気になりました。が、今となっては震災前と何も変わっていないと言っていいでしょう。
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東北地方を中心とする未曾有の大災害。ネット上では、皆で助け合える、落ち着いて受け止め行動できるという点において、改めて日本という国や日本人の良さ、素晴らしさを感じるという意見や、これをきっかけに日本は変われるのではないかという期待やら、感動のエピソード、復興に向けた寄付や協力の呼びかけなどが飛び交っています。ラジオはまだいいとして、出来る限りインパクトの大きな映像を繰り返し流し続けようというだけのテレビや、速報性という点でこういう状況では見劣りする新聞などしかなかった時代と比べてみれば、インターネットの優れた部分がいかんなく発揮されていると言えます。
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