◆大人びた選手を尻目に、最後まで騒ぎ続けるまつきやすたろうクン!


スタンドに大挙押し寄せたシリアサポーター。中立どころかアウェーという雰囲気。日本サポーターも「シリア狩り 尻上がり日本」というふざけた横断幕で必死の反撃を試みます。しかし、「次のサウジ戦はどうする気だ」「サウジでダジャレは難しいぞ」「違う違うそうじゃない、サウジゃない」などと、逆に不安を掻き立てる始末。

そんな中で始まった試合。日本はヨルダン戦とまったく同じスタメン、同じシステム。これが現状のベストという判断でしょうか。一方シリアはヨルダン同様にしっかりと守備ブロックを敷いてカウンターを狙うサッカー。これだけしっかり守られると、真ん中から崩すのは簡単ではありません。

ヨルダン戦では結局真ん中から力押しという攻撃が目立った日本ですが、この日は前の試合よりはぐっとよくなった印象。松井の運動量・キレが戻り、香川とサイドを入れ替えるような場面も。左右いっぱいを使って外から崩していく攻撃が多く見られるようになりました。また、ヨルダン戦では中央でゴチャゴチャしていた本田△と前田も、本田がやや引き気味に空いたスペースでボールを受けてくれることで、お互いの仕事がハッキリしました。

そして迎えた前半35分。スペースに抜け出した本田△のドリブルから、鋭いカウンターで日本先制。自陣から一気に5人の選手が相手ゴール前まで駆け上がる攻めは、人数的には上回っていたシリアのDF陣を翻弄。棒立ちのシリアDF陣の間に次々に選手が飛び込むと、最後にやってきた長谷部は誰もマークできていない始末。

↓キャプテン長谷部のファインゴールで日本先制!



本田△のドリブル→前田の消える動き→香川の切り返し→前田のコースを開ける動き→松井のつなぎ→冷静にオフサイドを回避する前田→長谷部のミドルシュート→再び消える前田と、日本選手の流れるような動き!

特にボールのないところでの前田さんの動きは見逃せない!