元サッカー日本代表のラモス瑠偉が2010年4月29日のブログで、自身の記念日について語っている。

   ラモスにとって4月29日は忘れられないという。今からちょうど33年前、生まれて初めて日本の土を踏んだ日だからだ。親の大反対を押し切って飛行機に飛び乗り、サッカーで稼いで母親に家を買ってあげることを夢見ていた。

   当時は直行便もなく、羽田空港に降り立ったのは36時間後。あたり一帯、しょう油の匂いがしていたことを今でも覚えている。20歳の時のことだ。不安な思いの中、東京のチームに入団することだけを聞いていたが、連れて行かれたのは「よみうりランド」近くの山の中。その上、グラウンド横では、時代劇の撮影が行われていたため、江戸を再現したセットが置かれていた。

   撮影のある日は、役者がかつらをつけた着物姿で闊歩しているのを見て、ラモスは「日本人は未だにこういう格好で生活してるんだ」と呆然として、ホームシックになって泣いていたらしい。今でこそ笑い話であるが、当時としては真剣そのものだった。

   「ある意味33年前 人生が180度変わったその日でした」

   ブログにはラモスのこれまでを振り返る写真――デビュー戦や日本リーグ時代、Jリーグ・ベルディ川崎時代に日本代表時代――が多数掲載されており、本人は「しかし年取ったな〜」と振り返っている。

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