フランス代表MF、フロラン・マルダのリヨンからチェルシーへの移籍が決まった。リヨンのオラス会長が8日、両クラブが合意に達したことを明らかにした。レキップ紙がウェブ版の速報で伝えている。

 リヨンは当初、2500万ユーロ(約42億円)の移籍金を要求していたものの、結局2000万ユーロで合意が成立した模様。レアル・マドリーもマルダ獲得に乗り出したが、本人の希望通り、ギャンガン(当時リーグ・アン)時代のパートナー、ディディエ・ドログバが待つチェルシーへの入団となった。

 オラス会長は、「素晴らしいこと。フロにとってよい知らせだ。彼にはいま電話で伝えたばかり。彼は今晩にも発って、あすロンドンでメディカル・チェックを受けることができる」と語り、大事な主力を失いはするが、大きな“商談”の成立に満足のようだ。

 リヨンはマルダの移籍金を加えて、合計5000万ユーロ以上(アビダルのバルセロナ移籍で1580万ユーロ、ティアゴのユベントス移籍で1300万ユーロ、ベルトのモナコ移籍で250万ユーロ)を手にすることになる。現時点で補強の支出は2950万ユーロ(リールのケイタとボドメールに2250万ユーロ、インテルのグロッソに700万ユーロ)にとどまり、大幅な“黒字”を計上している。8月末までにマルダの穴を埋める左MF、あるいは故障のフレッジに代わるFWなど、大物を一本釣りするための資金は十分だ。