ミランのプレシーズン・キャンプは23日からだが、FWロナウドは故郷ブラジルのリオ・デ・ジャネイロですでに来季へ向けて始動した。ミランのコンディショニング・ディレクターを呼び寄せ、自身が設立した理学療養施設「フィジオR9」と砂浜でハードワークをこなしているという。持ち込むのは携帯電話1台と4台のiPOD、それから伸ばしはじめた髪型を整える櫛だけ。
「サン・シーロのファンはもう一度フリットを見られるかも」と、かつての黄金時代を牽引したドレッドヘアのオランダ人に例えて笑いを誘う。

 昨季セリエA後半の14試合で7ゴールしたが、ミランの一員としてチャンピオンズ・リーグで戦うことはかなわなかった。それが奏功したか、現在ロナウドのコンディションは近年なかったほどに良好。砂浜ダッシュなどでボディは絞り上げられているようだ。

「(来季CL決勝の地)モスクワにたどり着ければ最高、だけど一歩ずつやっていきたい。まずは夏のキャンプで最善を尽くす。今、体作りはきついけれどそれでも楽しい。もう一度、世界ナンバー1の選手になるためにやっている、と実感できるから」

「バルセロナ、レアル、チェルシー、インテル、どこと比べても地上最強クラブはミラン」と断言し、再び居場所をくれたチームに限りない感謝の念を持つロナウド。“怪物”は本気で世界ナンバー1に返り咲こうとしている。