オランダ代表MF、ボウデビン・ゼンデン(30)が移籍市場で注目を集めている。レキップ紙によると、ゼンデンは所属するリバプールと契約延長を行なっておらず、7月1日から自由契約の身となっている。

 南仏の地方紙「ラ・プロバンス」は、ゼンデンが6日にもマルセイユ入りし、電撃的に移籍が成立する可能性もあると報じている。マルセイユとリバプールは、シセの完全移籍をめぐる交渉の席で、ゼンデンのことを話題にした可能性もある。

 ゼンデンは、PSVアイントホーフェンでデビューして以来、バルセロナ、チェルシー、リバプールなどビッグクラブを渡り歩いてきた大物。本来は中盤だが、ストライカーからサイドバックまで幅広くこなすユーティリティー・プレーヤーとして知られる。オランダ代表としては54試合出場で7得点。チャンピオンズリーグ(CL)でも35試合の経験があり、今シーズンCLに出場するマルセイユとしては魅力の人材といえる。

 リベリは抜けたものの、ソショーからジアニを獲得し、トップ下の層が厚いマルセイユ。ゼンデンの加入が決まれば、バルセロナからジュリを獲得する案はほぼ消滅する形となる。