主力のティアゴ(ユベントス)とアビダル(バルセロナ)を失い、マルダとビルトールの移籍もほぼ確実なリヨンだが、負傷者の続出にも頭を抱えることになった。コパ・アメリカに出場したフレッジ(ブラジル)が右足の骨折で2ヶ月間離脱することになったのに続き、バロシュも大事には至らなかったもののケガで練習を欠場した。

 1.5列目の層は厚いが、トップにはやや不安が残るリヨン。レキップ紙によると、ストライカー候補としてニコラ・アネルカ(ボルトン)とヨハン・エルマンダー(トゥールーズ)に狙いを絞っている。

 アネルカに対しては、アンリを失ったアーセナルが獲得に熱心だが、本人は古巣への復帰にあまり乗り気でないとも伝えられる。リヨンは、アーセナルに加え、バレンシアと争うことになるが、1500万ユーロ(25億円)という移籍金がネック。

 一方のエルマンダーは昨シーズン、リーグ・アンで大きな飛躍を遂げたスウェーデン代表の大型FW(26歳、188センチ)。11得点をあげ、UNFP(プロサッカー協会)にも選ばれた。リーグ最終戦ではハットトリックを記録し、チームをチャンピオンズリーグに導くなど、大一番に強いことも印象づけている。トゥールーズが手放したがらないことは確かだが、リヨンは1200万ユーロを用意し、交渉にあたっている模様だ。