ヘタフェのベルント・シュスター監督が来シーズンからレアル・マドリーの指揮を執るということは“周知の事実”であるものの、クラブ側からの正式発表はない。しかし、シュスター監督はレアル・マドリーの新監督として来シーズンに向けての明確な要望をクラブ側に提示しているとも言われている。

ロビーニョとカンナバーロの放出は望まず

 まず第一に、シュスター監督はロビーニョとカンナバーロの残留を希望。ロビーニョはリーガでも偉大な選手となる可能性を持った選手の一人であり、カンナバーロもあと2年はトップレベルでプレーできると見るシュスター監督は、彼らの放出を食い止めたいと考えている。

サビオラとメッツェルダー獲得の勧め

 レアル・マドリーの“放出作戦”にも気を配っているシュスター監督だが、レアル・マドリーがすでに合意に達している2人の選手、サビオラとメッツェルダーについても承認するだけでなく勧めてもいる。自由契約でレアル・マドリーにやって来ることになるサビオラとメッツェルダーについてもはその経験とレベルを評価。サビオラについては、「レアル・マドリーにとって素晴らしい契約」とまで言わしめている。また、メッツェルダーの加入にもディフェンスラインの強化という点で満足している同監督。背の高いディフェンスがお好みのようだ。

ロッベン獲得交渉の活性化

 チェルシーのロッベンも左サイドの補強に向けてシュスター監督が希望する選手の一人。すでにロッベンとは合意に達しており、あとはチェルシーとの合意のみと獲得も時間の問題と言われているロッベン獲得もシュスター監督が興味を示していることから動いたともされている。ロッベンはカルデロン会長の会長選挙での公約の一人に挙げられていた選手。ロッベン自身もレアル・マドリーでのプレーを希望しており、1年を経てその公約が果たされようとしている。

 先日には、この水曜日(4日)か木曜日(5日)にもシュスター監督が誕生すると報じられたが、シュスター監督、ヘタフェ、レアル・マドリーの間での話し合いが行われているという情報はない。しかし、シュスター監督は非公式ながらも水面下ではチーム作りにおけるアドバイスを送っており、心はすでにレアル・マドリーの監督であるようだ。

(スペイン通信)