2007-08年シーズンに向け、リヨンがリーグ・アンで一番遅れて2日に練習を再開したが、3人が欠席した。ジュニーニョ・ベルナンブカーノは、飛行機の遅れで到着せず。チェルシーへの移籍を希望しているフロラン・マルダは、集合時間に到着したものの、移籍を訴える強硬手段として、練習に参加せず帰宅した。

 もうひとりの欠席者は、こちらも移籍が取り沙汰されているシルバン・ビルトール。レキップ紙によると、練習場には姿を見せたが、待ち構えていた警官にそのまま連行された。ビルトールは、数ヶ月前にスピード違反(制限速度50km/hの道路を135km/hで走行)を起こし、裁判所から3度にわたって召喚状を受け取っていたが、これまで一度も召喚に応じなかったため、警察が連行して事情聴取することを決めた。

 リヨンのオラス会長は「非常に不愉快。彼(ビルトール)はすでに昨シーズン、何度か警告ラインを踏み越えた」と苛立ちをあらわにしている。ビルトールは、昨シーズン終盤、ベンチから外されたことに腹を立て練習を欠席したうえ、チームの優勝が決まった夜にホテルで騒ぎを起こし、クラブから2日間の謹慎処分を受けている。

 ビルトールには、マルセイユやレンヌが関心を寄せているとされるが、高額の年俸に加えて、度重なる“問題児”ぶりが原因で移籍先が決まらないおそれもある。オラス会長は、「レンヌからもマルセイユからもコンタクトを受けていない」ことを明らかにし、「いずれにせよ、これでシルバンが残り1年の契約をリヨンで全うするチャンスはなくなった」と語っている。