2006-07シーズンのプレミアリーグでタイトルを獲得したマンチェスター・ユナイテッドは、来シーズンに向けた補強候補の目玉として、トッテナムのFWディミタール・ベルバトフにターゲットを絞ったようだ。

 FWウェイン・ルーニーのパートナーとして、プレミアリーグ1年目で12ゴールを記録したベルバトフに白羽の矢を立てたアレックス・ファーガソン監督。移籍金2750万ポンド(約66億円)+FWルイ・サハという大型移籍の条件を近日中に提示すると見られており、一部報道では、このブルガリア代表FWを週給7万ポンド(約1700万円)の好条件で迎える準備を進めているとも言われている。

 しかし、2シーズン連続でプレミアリーグを5位で終えたトッテナムにとって、マンU、チェルシー、リバプール、アーセナルの4強の牙城を崩すためにも、ベルバトフの残留は最優先事項。トッテナム側はすでに契約延長のオファーを準備しており、近日中にも交渉を開始したい考えのようだ。

 さらに、ベルバトフの去就については、代理人のエミール・ダンチェフも、移籍の可能性を完全否定している。

「色々な憶測が飛び交っているようだが、すべて単なる噂だ。ディミタールがトッテナムの選手であることに、何ら変わりはない。彼は、素晴らしいシーズンを過ごしたトッテナムでプレーを続けることに満足している。トッテナム側から契約延長について話し合いたいとの申し出があれば、我々は喜んで出席させてもらう」

 昨夏の移籍マーケットで、MFマイケル・キャリックをマンUに奪われたトッテナム。残りの契約期間が2年となったところを狙われた苦い経験があるだけに、早期の契約更新で新エースの引き止めを確実にしたいところ。マンUに加え、チェルシーやリバプールの参戦も噂される“ベルバトフ争奪戦”の行方は、今オフに予定されるトッテナムとの契約延長交渉で幕を開けることになる。