今年度のUNFP(プロサッカー協会)最優秀若手賞を受賞し、1994年の同賞受賞者であるジダンからトロフィーを手渡されたマルセイユのサミル・ナスリ(19)。

 フランスでは、代表チームの新しい司令塔として期待が高まっているが、レアル・マドリーも「ジダンの後継者」として注目している。レキップ紙によると、ここ数週間にわたって、レアルのスタッフがマルセイユ戦の視察に訪れており、26日にマルセイユの本拠地ベロドロームで行なわれるリーグ・アン最終戦(対スダン)にも足を運ぶ予定だ。

 しかし当のナスリは、同紙に「来シーズンはマルセイユに残ってチャンピオンズリーグを戦いたい」と明言した。ジダンも「地に足がついた男」と評するナスリは、「まだリーグ・アンで実力を示す必要がある。その後は外国でプレーしてみたい。19歳でそれをするのは自殺行為。この若さで外国で成功した選手はあまり知らない」と冷静に考えている。

 レアル・マドリーも、今シーズン終了後の獲得を狙っているわけではなく、1年後に向けた準備をじっくりと進めている模様。ちなみにナスリのマルセイユとの契約はあと2年残っている。