バルセロナの下部チーム、バルサBの3部リーグ降格が決定した。バルサBが3部リーグでプレーすることになるのは1973/74シーズン以来、実に33年ぶりになるとのこと。これにより将来有望な選手たちを3部リーグでプレーさせるのか、それとも他のクラブへレンタル移籍させるのか、を含めプロジェクトの改革を行う必要性がでてきた。しかも早急にだ。

 バルサBが3部リーグでプレーするということは、バルサC(現在3部リーグでプレー)が自動的にカタルーニャ地方リーグへ降格するということを意味する。しかし、カタルーニャ地方リーグでプレーするということは、将来ある選手たちの成長に役立たないばかりか、その成長を妨げる可能性もある。バルサBの降格はその下のカテゴリーに所属する選手たちの将来にまで影響を与えることになる。

 ボージャン・ケルキック、ジオバニ・ドス・サントス、マルク・クロサス、ジェフレン・スアレス、マルク・バリエンテ、ヘスス・オルモといった期待の選手たちの将来はクラブの首脳陣らの決断一つに委ねられている。この中にはすでにトップチームデビューを飾っている選手もいる。しかし、彼らが来シーズン、トップチームに上がる可能性はほぼないと言っていいし、その可能性があるのは唯一ジオバニ・ドス・サントスだけだろう。

 この危機的状況にチキTDは、「とても失望している。冷静に状況を分析する時だ。2つのチーム(BとC)を1チームに合体すること、一刻も早く2部Bのカテゴリーに復帰させることを考えなければならない」とコメント。また、来シーズン、バルサの英雄グアルディオラとルイス・エンリケがバルサBの指揮を執る可能性があり、クラブは二頭体制を視野に入れているという。

 カンテラ出身ンのプジョール、チャビ、イニエスタ、バルデスらが現在、トップチームの主力として活躍している。数々の名選手を排出してきたそのカンテラが今、危機的状況に瀕している。それに対しバルサの首脳陣はどのような改革案を打ち出すのか?新星ボージャンの去就を筆頭に、バルサの将来を担うであろう選手たちの将来はいかに…。

(スペイン通信)