リーグ・アンとリーグ・ドゥ(2部)の最優秀選手、ベストイレブンなどを表彰するUNFP(プロサッカー協会)トロフィーのセレモニーが20日に行なわれたが、受賞するのは活躍した選手ばかりではない。

 カナル・プリュス局が授与する特別賞に「マルセル・ドール」があり、毎年この賞の発表を楽しみにしているファンは多い。これは各年度に大きなミスを犯した選手や不運に見舞われた選手(審判のときもある)に贈られるジョークたっぷりの賞で、いわば“珍プレー賞”あるいは“残念賞”といったところ。

 今年度の受賞者にはビジャレアルのロベール・ピレスが選ばれた。ピレスは昨年夏、W杯のフランス代表最終選考で落選、続くチャンピオンズリーグ決勝(アーセナル時代)では、試合開始早々GKレーマンの退場に伴い控えのGKと交代させられた。さらにビジャレアル移籍後、シーズン開幕前に6ヶ月の重傷を負うなど、わずか3ヶ月の間に3度の大きな不運が重なった。

 ピレスは受賞の言葉として「アーセン・ベンゲル(アーセナル監督)とレイモン・ドメネク(フランス代表監督)にお礼を言いたい」と述べ、セレモニーの会場にいた選手たちを笑わせた。