2ゴールを挙げたメッシをはじめ、ロナウジーニョ、エトーの“REMトリオ”そろい踏みでA・マドリーに大勝したバルサ<br>(Photo/Kiminori Sawada)

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 負ければ優勝争いからの脱落を意味し、しかも相手は“苦手”アトレティコ・マドリー。ナーバスにならざるを得ない状況の中、ビセンテ・カルデロンでのアトレティコ戦に臨んだバルセロナだが、ロナウジーニョ、エトー、メッシの“REMトリオ”が爆発し、終わってみれば0-6と、これまでの鬱憤を晴らすかのような見事な大勝利で首位レアル・マドリーにぴったり並走。バルセロナは今シーズン最高のプレーで改めてチームの底力を見せつけた。そして、その前に行われたレアル・マドリーもロベルト・カルロスの土壇場の決勝ゴールでレクレアティーボに辛勝。3試合連続の劇的勝利で勝負強さを見せた。両チームとも勝ち点を69で並んでいる。

 また先週、UEFAカップを制し、モチベーションも上がるセビージャも敵地リアソールでデポルティーボを相手に苦戦しながらも、終了間際のカヌーテの勝ち越しゴールで見事逆転。勝ち点3を獲得し、しぶとく優勝争いに踏み止まった。前日にはバレンシアもホアキンの値千金のゴールで勝ち星を収めており、チャンスを残している。

 今週末、まず先陣を切るのは首位レアル・マドリーだ。レアル・マドリーは26日夜8時(現地時間)にサンティアゴ・ベルナベウにデポルティーボを、そして同日、夜10時にはバルセロナが国王杯決勝進出を阻まれたヘタフェをカンプ・ノウに迎え撃つ。セビージャとバレンシアはレアル・マドリーとバルセロナの結果を見てからの試合となる。バレンシアは27日夜7時にビジャレアルをメスタージャに、そして最後は夜9時にセビージャがサンチェス・ピスフアンにサラゴサを迎え、それぞれホームでキックオフの時を迎える。

 今節、優勝争いを演じる上位4チームが揃って勝利したことで優勝争いはますますヒートアップし、どこに優勝がころんでもおかしくないというここ数シーズンに見られなかった拮抗した状況が続いている。どのチームにもチャンスはあり、引き分けもすらも優勝争いからの後退を意味する。もう引き分けも負けも許されない状況だ。

(スペイン通信)