来季の2部降格が決まり、リーグ・アン連続在籍記録が44シーズンで途絶えることになった最下位ナント。今季最後のホームゲームとなった19日のトゥールーズ戦(第37節)では、試合終了まであと2分というところで、サポーターがピッチになだれ込むアクシデントが発生した。

 乱入したサポーターは警官隊によって観客席に戻されたが、試合は再開されなかった。試合成立の是非は24日にプロサッカー連盟(LFP)の規律委員会で裁定が下される。試合は0対0で中断されたが、フランス通信(AFP)が伝えたLFP会長の談話によると、ビジターチームのトゥールーズに勝ち点3が与えられる可能性もある。

 ナントの観客席は、試合前から「ダッソー(クラブの大株主。戦闘機メーカー)よ、武器をしまえ」、「バルテズと同じように家に帰れ」などの横断幕が掲げられ、不穏な雰囲気に包まれていた。

 1963年からのリーグ・アン連続試合の記録は、今シーズン最終戦のリヨン戦(26日)とともに「1636」でストップすることになるが、サポーターとクラブ首脳陣との“戦闘”はシーズン後も続きそうだ。