レアル・マドリー、バルセロナ、セビージャ、バレンシア。優勝争いを演じる4チームの先陣を切ってバレンシアが敵地オノ・エスタディでUEFAカップ出場圏内を狙うマジョルカと対戦。試合終了間際のホアキンの値千金のゴールで辛勝。首位との勝ち点差を1に縮め、リーガ優勝に望みをつないだ。20日に行われる3チームの結果を待つことになる。

 ホーム戦7連勝とホームで圧倒的な強さを見せるマジョルカが、MFイバガサを中心に攻撃をしかけ、試合を優位に進める展開となる中、両チームともチャンスを活かせないままスコアレスドローのまま時間が過ぎていく。しかし89分、ビージャからホルヘ・ロペスへとつないだパスをホルヘ・ロペスがホアキンにヒールパス。ホアキンがこれを左隅に沈め、ゴール。勝ち点1獲得になるところを3とした。それまでバレンシアの決定的シュートを抑えてきたGKモヤは最後の最後に相手にゴールを許してしまうこととなった。

「もちろん我々の結果次第ではないが、我々にも優勝への望みを期待する権利はある。今シーズン、我々は多くの災難に苦しんできたが、希望と日々の努力でここまで上がってきた」。キケ・フローレス監督は試合後にそうコメント。土壇場での勝ち点3獲得、チームの最後まで諦めない姿勢に満足な表情を浮かべていた。

 この結果、バレンシアは暫定ながらもセビージャを抜いて3位に浮上。首位のレアル・マドリー、バルセロナに勝ち点1差に迫り、ライバルたちにプレッシャーをかけることになった。20日、レアル・マドリーはレクレアティーボ、バルセロナはアトレティコ・マドリー、セビージャはデポルティーボ、とそれぞれアウェイで対戦する。20日の結果次第では、優勝の行方がますます混沌とする可能性もある。まずは20日の結果に注目だ。

(スペイン通信)