18日前場の香港マーケットは、主要93銘柄で構成されるハンセン指数が前日比412.15ポイント(1.70%)安の23900.01ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が161.80ポイント(1.99%)安の7982.23ポイントと3日続落した。売買代金は1644億7430万香港ドルに拡大している(17日前場は1455億1430万香港ドル)。
 内外環境の不透明感が投資家心理を冷やす流れ。中国の内需不振が引き続き懸念されたほか、米利上げ観測が強まったこともマイナス材料だ。米連邦準備理事会(FRB)は17日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)で、予想通り現行の金利水準(3.5〜3.75%)を維持することを決定したが、2026年末の金利水準を中央値で3.8%と見込んだため、年内に1回の利上げが実施される見通しだ(3月時点では年内1回の利下げ見通し)。香港は金融政策で米国に追随するため、域内金利の上昇も懸念された。また、香港市場はあす19日に端午節の祝日で休場となることも売り圧力として意識されている(本土市場も休場)。指数は徐々に下げ幅を広げた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が5.7%安、アルミ加工の中国宏橋集団(1378/HK)が5.1%安、ガラス生産の信義玻璃HD(868/HK)が4.9%安と下げが目立った。
 セクター別では、中国の不動産が安い。世茂集団HD(813/HK)が4.7%、越秀地産(123/HK)が4.2%、中国金茂HD(817/HK)が4.1%、中国海外発展(688/HK)が3.9%ずつ下落した。
 産金セクターも急落。招金鉱業(1818/HK)と中国黄金国際資源(2099/HK)がそろって6.6%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が5.3%安、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が5.1%安で引けた。
 自動車セクターもさえない。北京汽車(1958/HK)が5.1%安、嵐図汽車科技(7489/HK)が3.9%安、長城汽車(2333/HK)が3.4%安、小米集団(1810/HK)が3.1%安と値を下げた。
 半面、ロボット関連の銘柄は物色される。南京埃斯頓自動化(2715/HK)が8.3%高、広東華沿機器人(1021/HK)が8.0%高、北京雲跡科技(2670/HK)が4.3%高、深セン市越疆科技(2432/HK)が3.9%高で前場取引を終えた。
 他の個別株動向では、人工知能(AI)用半導体メーカーの上海天数智芯半導体(9903/HK)が15.7%高。大型受注の期待が高まっている。業界関係者の話によると、「TikTok(ティックトック)」運営の北京字節跳動科技(バイトダンス)は上海天数智芯半導体との間で少なくとも5万個のAIチップ調達について協議しているという。バイトダンスはAI向け計算インフラで、国産半導体の採用を広げているようだ。
 本土マーケットは反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.37%安の4092.76ポイントで前場取引を終了した。金融が安い。公益、消費、資源・素材、自動車、運輸、不動産なども売られた。半面、ハイテクは高い。医薬、軍需産業の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)