■宇浦さんは現在17歳ですが、学校のクラスなどにいる周りの子と比べて、自分はどんな人間だと思いますか?

宇浦:普通だと思いますけどね。自分の想いを熱く語るわけでもないですし。誰でも1度は、学校に行く意味とか分からなくなる時があるじゃないですか。自分もそういうのを経験して、今周りにいる子もそういうことを思っていたりするので、色んな話を聞いていると「自分が深く悩み過ぎていただけで、みんな変わらないんだな」と感じます。自分は今、伝える立場を得ることが出来たんですけど、本質的には同じ世代の子というのはみんな変わらないと思いますね。

■こうして実際に話してみると、しっかりした印象を受けていますけどね。

宇浦:どうなのかな。日直になると学級日誌に1ページ「日直の言葉」というのを書かなきゃいけないんですけど、あまり話したことのない男子がクラス全員の印象を書いていて、自分の所に「ミステリアスガール」って書いてありました(笑)。

■趣味に「スニーカー集め」と書かれてましたね。

宇浦:履きやすかったり、ジーパンも好きなので1番合うんですね。あと、動きやすくて歌いやすいというのが1番重要ですね。

■他にファッションに対するこだわりはありますか?

宇浦:ストレートでシンプルな物が好きです。自分の好きな物を着ていたいので、私服でもいいのがあれば、それで撮影してもらったりもしますし。周りの子と同じというのはちょっと嫌なので(笑)。

■最近ハマっていることは?

宇浦:もともと読書が趣味なんですけど、最近は活字中毒ぐらいの勢いで、暇さえあれば本を読んでます。冬休みとか、1ヶ月半で30冊ぐらい(笑)。家にいる時は、本を読んでいるか、歌詞を考えています。

■仕事のモードから気分を変えるリラックス方法などはありますか?

宇浦:作詞はもともと自分の中にあったものだったので、仕事としては考えていなくて、生活の中の全てをそこに生かしたいと常に思っているので。本を読むこともインスピレーションを受けますし、無心になれるので、自分の中でも重要な栄養源になっています。好きでやっているので、苦じゃないですね。

■ちょっと飛躍しますが、歌詞から派生して、短編小説のような物語を書いてみようとは?

宇浦:恩田陸さんの本を読んだ時に、あとがきに、その場のアイディアで書かれると書いてあって。それまで自分のイメージとして、小説を書く人って緻密な計算によって書かれるのかな?と思っていたので。自分自身も最初、メロディーに詞を乗せるという作業はすごく難しいことなんだろうなと思っていたのが、逆に思っていたよりもすんなりと出来たので。それと同じで、もしかしたら書こうと思えばできるのかもしれない、という考えはあるんですけど、時間がないので(笑)。いずれ出来ればいいかなぁーとは。