今冬の季移籍市場でレアル・マドリーからACミラン移籍を果たしたロナウド(30)が25日、現在の心境を激白した。

 SKYの独占インタビューに応じたロナウドは「(97−98季から01−02季まで在籍した)インテル時代もサポーターから熱烈な声援を受けていたし、ミランのサポーターも暖かく迎えてくれている。イタリアでは常に自分が愛されていると実感できる」と語り始めた。確執が表面化したクーペル(当時のインテル監督)とカペッロ(レアル・マドリー監督)に対してロナウドは「沈没しかけている船から脱出するにしても、クーペルとカペッロと一緒に同じ救援ボートに乗るつもりはない」と拭い去れぬ不信感を露に言い放っている。

 25日夜のセリエA第25節、対サンプドリア戦で2試合連続先発出場を果たしたロナウド。0−0のまま迎えた後半28分にインザーギにポジションを譲ったロナウドを、ACミラン会長ベルルスコーニは「前半は何度も決定的なパスを供給する中で、ミスはたったの1度だけだった。彼が欧州CLの舞台に出場できないことは残念だよ」と賛辞を送った。「体重はインテル時代の85kgから89kgに増えているが、大した違いはない。確かにスピードは落ちたかもしれないが、まだ能力を発揮できる」と復活への手応えを明言したロナウドが、暗いニュースの続くセリエAに活気をもたらす。

佐藤 貴洋