こっちのけんと ツーツーツー、トントントン拍子で紅白内定 菅田将暉の弟「はいよろこんで」大ヒット
ブレーク中の男性アーティスト・こっちのけんと(28)が大みそかの第75回NHK紅白歌合戦(後7・20)に初出場することが内定したことが14日、分かった。俳優の菅田将暉(31)の実弟で、2019年に初出場した兄に続き、憧れの夢舞台に立つ。
5月に配信した曲「はいよろこんで」がTikTokなどでヒット。サブスクリプション(定額聴き放題)の総再生回数は1億3000万回超え、曲が使われた動画などを含めたSNSでの総再生回数は140億回を突破。「はいよろこんで」は新語・流行語大賞にもノミネートされた。
耳なじみの良いフレーズとダンスが流行の要因だ。♪ギリギリダンス…という歌詞に合わせて手足を払うように広げる踊るダンスが話題に。番組でJO1、香取慎吾(47)、小林幸子(70)ら多くの歌手とコラボし、老若男女が踊れる曲として定着した。
紅白は例年、(1)その年の活躍(2)世論の支持(3)番組の企画・演出に合うか――の3点を軸に出場者を選定。曲のヒットで(1)と(2)はクリア。NHK関係者は「紅白問わず出場者とのダンスコラボを検討している最中で、紅白ならではの華やかなステージが実現することになりそう」と話しており、(3)についても基準を満たしている。NHKでは、9月に「Venue101」、今月5日には「わが心の大阪メロディー」に弟の俳優菅生新樹(25)と出演。局側も活躍に注目してきた。
紅白出場は悲願だった。俳優として活躍する兄と中学時代から比較され苦悩してきた。大学時代に所属していたアカペラグループでは全国大会2連覇。卒業後に上場企業に就職したが、双極性障害(そううつ病)を発症し退社。本当にやりたいことを追いかけ、アカペラを動画で配信する活動にシフトした。
理想を追いかけた会社員時代を「あっちのけんと」と位置づけ、やりたいことしか続かないと気づき始めてからを「こっちのけんと」と区別。それが芸名の由来だ。過去にバックコーラスで紅白に出たことはあるが、今回は自分でつかんだ夢舞台。兄も立ったステージを全力で楽しむ。
◇こっちのけんと 本名・菅生健人(すごう・けんと)。1996年(平8)6月13日生まれ、大阪府出身の28歳。22年に自身初の楽曲となる「Tiny」を配信リリース。同年の「死ぬな!」がサブスクリプションで総再生回数約1400万回を突破するヒット。私生活では今年2月、かねて交際していた女性と結婚したことを発表した。