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 ◇男子ゴルフツアー ダンロップフェニックス第1日(2024年11月14日 宮崎県 フェニックスCC=7042ヤード、パー71)

 日本ツアー8勝、米ツアー10勝の松山英樹(32=LEXUS)が5バーディー、1ボギーの67で回り首位と2打差の8位と好位置につけた。前週優勝の石川遼(33=CASIO)、アマチュアの松山茉生(まお、16=福井工大福井高)と一緒の注目組でさすがの存在感を発揮。この大会は14年以来10年ぶりの優勝を目指す。佐藤大平(31=クリヤマホールディングス)が65をマークし単独首位で発進した。

 1年ぶりの日本ツアーの初日を67で終えた松山英は「出だしはびっくりしたけど後半はティーショットが少しましになった。何ホールかドタバタしたが、それなりにプレーできた」と息をついた。

 最初の10番。ティーショットが左に曲がったが、木に当たりフェアウエーに戻ってきた。この幸運を生かした。残り248ヤードから5Wでグリーンを捉えて、3メートルのフックラインを沈めてバーディー発進。「10番のティーショットがフェアウエーに出てきたのが、今日一日を占っているかなと思う」と笑った。

 10月のZOZOチャンピオンシップ後はスイングの修正に取り組んだ。練習日はテイクバック、ダウンスイングの右手と体の動きを何度も確認していた。同大会では1Wのヘッドが破損するアクシデントもあった。今大会に向けて新モデルを含む十数本を試し、従来モデル「スリクソンZX5 Mk2LS」の新品を投入した。

 平均飛距離は315・88ヤードで全体1位。フェアウエーキープは14ホール中8ホールだったが、左の林付近に曲げた8番でチップインバーディーを奪うなどミスを最小限にとどめてスコアをつくった。

 予選は同世代の石川と16歳の松山茉とのラウンド。6年ぶりに同組の石川とは度々談笑した。「練習ラウンドで回っているので6年ぶりという感じはしない。(石川が優勝した)先週のことや他の選手のことを話した」。松山茉については「飛距離が凄いし、振り感は飛距離に表れていないものが見られた。ポテンシャルが凄い」と絶賛。しかし、プレーでは貫禄を示した。

 63で首位発進した昨年に続き、10年ぶりの大会制覇が狙える好位置で滑り出した。2日目以降に向けて「1番で左に曲げないように気をつけます」と笑みを浮かべた。 (福永 稔彦)

《遼 1打目乱れ反省》 パープレーの石川は「1アンダーだったら100点だった」と残念そうに話した。優勝した前週の大会同様にティーを地面ぎりぎりまで低くしたほぼ“直ドラ”を使うなど工夫したものの、ティーショットが乱れる場面が多く「自分のプラン通りにプレーできたホールが少なかった」と反省した。同組の松山茉については「ブルックス・ケプカと似たスイング。スピード、躍動感は(ケプカを)超えている」とべた褒めしていた。

 ▼1位・佐藤大平 ピンチらしいピンチはなかった。好きなコースなので良いイメージを持っている。優勝目指して頑張りたい。(3連続を含む7バーディーで単独首位)