侍ジャパンの森下翔太(C)Getty Images

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「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」のオープニングラウンド・グループBが13日に開幕。野球日本代表「侍ジャパン」はバンテリンドームにてオーストラリアと対戦し、9-3で快勝した。
この試合に「4番右翼」で先発出場したのが阪神の森下翔太外野手。4打数3安打2打点1四球と気を吐いた侍ジャパンの新主砲に注目が集まっている。

■井端監督は練習試合で候補を模索

プレミア12で連覇を狙う侍ジャパンだったが、チーム編成において頭を悩ませたのが“4番問題”。当初の有力候補筆頭とされたヤクルトの村上宗隆内野手がシーズン中の自打球により骨折。さらに、巨人の岡本和真内野手はメンバー入りしたものの、「左第五腰椎分離症」により辞退する緊急事態となった。
井端弘和監督は練習試合の広島戦で小園海斗内野手(広島)、チェコとの壮行試合1試合目で牧秀悟内野手(DeNA)を起用するなど4番を模索してきたが、2試合目に起用した阪神の森下を開幕戦で抜擢。今季2年目のシーズンでセ・リーグ4位の73打点を記録し、得点圏打率では同3位の.351をマークしていた24歳が勝負強さを買われて4番に座った。
森下は初回に四球を選ぶと、3回の第2打席にはショートへの内野安打で2打席連続出塁。さらに、7回の第4打席には左翼線へ二塁打を放ちチャンスメイクし、8回には2死一、三塁で迎えた第5打席にも二塁打を放ち、8-3と勝負を決める一打を放った。大会公式も侍ジャパン新4番の活躍に注目し、Xでは「決定的なパフォーマンスによりショウタ・モリシタがオーストラリア戦での日本チームにおいて最優秀選手に選ばれた」とその活躍ぶりを称えている。
阪神の歴代打者では、2008年の北京五輪予選に出場した新井貴浩以来となる国際大会の4番デビューで堂々たる働きを披露した24歳。15日からは韓国との2戦目を皮切りに4連戦が行われるなか、2連覇へ向けて森下が4番に定着しチームをけん引できるのか。