林芳正官房長官は12日の記者会見で、石破茂首相が14〜21日の日程で南米を訪問し、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議、20カ国・地域首脳会議(G20サミット)に出席すると発表した。

 滞在中、中国の習近平国家主席との初会談を調整している。

 APECは15、16両日にペルーのリマ、G20は18、19両日にブラジルのリオデジャネイロで、それぞれ開催。首相はこれに合わせ、米国のバイデン大統領、韓国の尹錫悦大統領らとも会談する見通しだ。

 林氏は、APECについて「自由で開かれた貿易投資の推進に加え、地球規模課題への対応などで日本の立場を発信する」と説明。G20では「貧困、飢餓など新興国・途上国が抱える課題に共に取り組む方針を強調する」と意欲を示した。

 首相は南米からの帰国時、米国に立ち寄ってトランプ次期大統領と初の対面会談も目指している。