阪神・村上 やっぱり開幕投手「なれるように」ローテ入り発言から“修正” 藤川監督「ほぼ本気、ほぼ冗談」改めて候補示唆
「阪神秋季キャンプ」(10日、安芸)
阪神・村上頌樹投手(26)が10日、来季の開幕投手へ意欲を示した。今季は25試合に登板し、防御率2・58ながら7勝11敗と苦しいシーズンを過ごした昨季の新人王&MVP。藤川監督は「ほぼ本気、ほぼ冗談」と開幕投手候補に右腕の名前を挙げた。メリハリあるオフシーズンを過ごし、その座を勝ち取る。
やはり目指すは来季の開幕投手だ。村上が開幕ローテ入りを宣言した直後、8日のサンテレビ「熱血!タイガース党」に生出演した藤川監督は来季の開幕投手について右腕の名前を挙げた。この日は「ほぼ本気、ほぼ冗談みたいな。楽しんでいただきながら、ファンの方に想像していただくのも一つのオフシーズンの楽しみ」と明言は避けたが、候補として視野に入れていることを明かした。
今季はカード頭を任されるなど25試合に登板し、7勝11敗で防御率2・58。4つ負け越す苦しいシーズンを過ごした。22試合に登板して10勝6敗、防御率1・75で最優秀防御率と新人王、リーグMVPを獲得した昨季のような輝きは放てなかった。悔しい思いがあったからこそ、来季への思いは人一倍強い。
秋季キャンプでは1年間戦ってきた体への負担を考慮し、「トレーニングであったりとかいろいろ。しっかりやる時、やらない時、はっきりしてやっていました」とオンとオフの切り替えを意識して取り組んでいる。疲労感は徐々に抜けつつある様子で「投げている感じはいい感じ」と帰りのバスにも軽い足取りで乗り込んだ。
今キャンプ2度目のブルペンではカーブ、スライダー、カットボールなど変化球も交えて51球を投じた。テーマとするフォームの見直しを徹底し「あんまり思いっきり投げるんじゃなく、いい力感の中で投げられるようにやっていました」と充実の時間を過ごした。
自身は第2クール最終日の11日にキャンプ打ち上げ。安芸での最後の1日を「けがなくしっかりやれればいいかな」と最後まで気を引き締めて臨む意気込みだ。一足先にメリハリのオフシーズンに突入する右腕は「(開幕投手に)なれるように頑張りたい」。5年目となる来季へ覚悟を新たにした。