父親と手を繋ぎ、横断歩道を渡る女児(3)。嫌がっているようにも見え、この後父親に突き飛ばされた(『搜狐「震碎三观!男子为讹钱将3岁女儿抛向大货车致身亡!现已被执行死刑」』より)

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中国貴州省の41歳の男が昨年1月、3歳になる娘を走行中のトラックの前に故意に突き飛ばして死亡させた。男はギャンブル依存症であり、トラックの運転手から金を騙し取ろうとしたという。事故の詳細は最近になって、中国ニュースメディア『搜狐』などによって報じられ、注目を集めた。

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昨年1月11日の午前10時半頃、貴州省六盤水市中山区大河鎮の大通りで、六盤水市の小さな村に住むワン・チャンバオ(王長保、41)が、当時3歳だった娘を走行中のトラックの前に突き飛ばした。

女児は当時、ワンと手を繋いでおり、監視カメラには女児が横断歩道を渡るのを嫌がっている様子が記録されていた。また、事故を目撃した現場近くのレストランのオーナーは、次のように証言した。

「女児は重さ数トンのトラックに押し潰されて即死だった。彼女を救う時間はなく、悲劇的な状況で、私には近くに行く勇気はなかった。ただ容疑者はその場で警察に逮捕されていた。」

ワンは3人兄弟の長男で、仕事中の事故で若くして亡くなった末っ子(三男)の妻と後に結婚していた。さらに亡き弟の2人の子を育てる傍ら、妻との間に3人の子供をもうけていたが、そのうち1人が今回の事件で犠牲となった。

村でワンの近くに住むルオさん(罗)によると、ワンは清掃員などの仕事をしており、正直そうに見え、酒も飲まず、村で問題を起こしたこともなかったという。ただし、ギャンブルにのめり込み、負けると自宅で農業をしながら暮らす妻に金を無心し、金がないと分かると彼女を虐待していた。

そんな夫に愛想をつかした妻は、上の2人の子を連れて家を出てしまった。その後、ワンはギャンブルに使う金を得るため、トラックの運転手から金を脅し取ろうとして娘を犠牲にした。信じられないような犯行について、ルオさんは「妻と離婚した男が、まさかこんな愚かな計画を立て、非情なことをするとは思いもしなかった」と語っており、小さな村には衝撃が広がった。

なお、ワンはその後、六盤水中級人民法院での裁判において、故意に娘を殺害した罪で死刑を宣告された。ワンはこの判決に対して控訴したが、後に貴州省高等人民法院によって控訴が棄却された。そして、最高裁判所死刑判決を承認した後の今年7月22日に、死刑が執行された。

画像は『搜狐 「震碎三观!男子为讹钱将3岁女儿抛向大货车致身亡!现已被执行死刑」』より
(TechinsightJapan編集部 A.C.)