サッカー選手、試合中の落雷で死亡 ペルー
リマ(CNN)南米ペルー中部の町チルカで3日、サッカーの地元リーグの試合中に落雷があり、選手1人が死亡、4人が負傷した。
試合の映像には、暴風雨のため試合が中断され、選手たちがピッチから立ち去る様子が映っている。
フィールドに雷が落ちると、数人の選手が顔から地面に倒れこんだ。地元テレビ局は、選手の1人の近くで一瞬火花が散り、わずかに煙が立ち上る様子を放送した。
数人の選手は数秒後、何とか起き上がろうとしているようだった。
国営通信によると、4日夜の時点で負傷した選手のうち2人は退院し、2人はまだ観察下にある。負傷したゴールキーパーは重篤な状態だったが、回復がみられているという。
落雷によって人間が重傷を負う可能性はあり、まれに命を落とす場合もある。
米疾病対策センター(CDC)によると、落雷に遭う確率は100万分の1未満。
落雷による被害者のほぼ90%は一命を取り留めるものの、その影響は深刻で長期にわたる場合がある。生存者は衰弱性の損傷、やけど、発作や記憶喪失などの症状を経験している。
16歳のロシア人ゴールキーパーは2020年、練習中に落雷に遭いながらも一命を取り留めた。このときの映像には、ゴールにボールを蹴ろうとした少年に雷が直撃した様子が捉えられていた。この少年は重度のやけどを負ったが、数週間後には驚くほどの回復を見せていた。