桐谷健太が中島健人の親友役に 『知らないカノジョ』眞島秀和、中村ゆりから新キャスト発表
2025年2月28日に公開される中島健人主演映画『知らないカノジョ』の追加キャストとして、桐谷健太、風吹ジュン、眞島秀和、中村ゆりか、八嶋智人、円井わんの出演が発表された。
参考:中島健人とmiletの共演シーンが初公開 『知らないカノジョ』特報映像&ティザービジュアル
本作は、2021年に日本公開されたフランス映画『ラブ・セカンド・サイト はじまりは初恋のおわりから』を元に、現代の日本ならではの舞台、キャラクター設定に一部改変しリメイクする、人生の“もしも”を描いたファンタジックラブストーリー。『今夜、世界からこの恋が消えても』『きみの瞳が問いかけている』などの三木孝浩が監督を務めた。
小説家を目指していた大学時代から成功・挫折を経て、全てを取り戻そうと奔走する主人公の神林リクを中島、シンガーソングライター活動がうまくいかず、リクとのすれ違いの結婚生活に不満を募らせる妻・ミナミを、本作が映画初出演のシンガーソングライターmiletが演じる。
大学時代にお互い一目惚れして結婚したリク(中島健人)とミナミ(milet)。小説家を目指していたリクは、ミナミのサポートの甲斐もあり、一気に人気のベストセラー作家に。一方、歌が好きだったミナミは歌手の夢がままならず、毎日仕事ばかりで忙しいリクとのすれ違いの生活に孤独を感じていた。そんなある日、リクの心ない一言がきっかけで2人は大喧嘩してしまう。翌朝リクが目を覚ますとミナミの姿はなく、出版社に打ち合わせに行くも出会う人々と全く話がかみ合わないことに戸惑いを覚える。なんと人気作家だったはずの自分は文芸誌の一編集部員になっており、街には天才シンガーソングライターとして活躍する、自分とは知り合ってもいない“前園ミナミ”の姿と曲が溢れていた。リクは困惑しながらも、人生の全てを取り戻すべく奔走していく。
新たに出演が発表された桐谷が演じるのは、リクの大学時代からの親友・梶原恵介。卒業後もリクと同じ職場で編集者として働き、なんでも話せる仲の梶原は、唯一リクの状況を知る人物である。風吹は、物語のもうひとりのキーパーソンで、ミナミの祖母・前園和江を演じる。ミナミの育ての親であり、常に幸せを願ってくれる和江は、リクとミナミにとって大切な存在。そして和江は、ミナミと離ればなれになったリクを導くような言葉をかける。
さらに、アーティスト・前園ミナミの音楽プロデューサーで恋人の田所哲斗役を眞島、編集者となったリクが担当する新人作家・金子ルミ役を中村、編集部員のリクを時に厳しく、時に優しく指導する編集長・春日研一役を八嶋、リクに仕事を教える先輩・小松みのり役を円井がそれぞれ演じる。
リクの親友・梶原を演じるにあたって桐谷は「かじ(梶原)という役は人間らしくてでも切ないところもあって、本当に『こういう友達いてくれたら嬉しいな』と思える魅力があるので、観た人それぞれの心のそばに寄り添うようなやつになれたらいいかなと思って演じました」と語った。また、実際にプライベートでも中島との共演には「本当に最初から関係性ができあがっていたのはすごくありがたかったですね。入りやすかったですし、健人のおかげで自然にかじとして存在できました」とコメントを寄せた。
ミナミの祖母・和江を演じるにあたって風吹は「不思議なセリフが出てくる役だったので、どういう温度で演れば良いのか監督に相談したら、にこっとされて『いやぁ、そのまま』と。台本通りに、解釈通りにという意味だと受け取って、それにしてもどうなるだろう」と不安を抱えていたこともあかしつつ、「miletさんと中島さんがおふたりの優しい人柄と自然体のまま役に入り受け答えして目の前にいてくださるので私も演じやすく楽しかったです」と撮影を振り返った。また、作品について「この作品はファンタジーですが、実際にこんなことがあったらいいなと思える多世代の目線で楽しめる素敵な映画です」と魅力を語った。
中島は、「梶さんのキャスティングは天才的だと思った」桐谷との共演を喜んだ。さらに「僕に電話をかけてくださって、そのシーンについての演技論みたいなものを1時間半しました。僕の意見も聞きながら、1時間半の間、電話で熱く伝えてくださったところが、やっぱり尊敬できる男性だなと改めて思いました」撮影期間中の桐谷とのエピソードも明かした。また風吹とは、21歳の時に初対面した以来で「いつか共演できたらいいなと思っていたので、9年の時を経て風吹さんと同じ映画で共演者として、いいシーンを撮れたというのがすごく嬉しかった」と語った。
miletは、孫と祖母という関係を演じた風吹について「初めてお会いした時は、何を意識するとかを聞かずとも、そのオーラと振る舞いで見て勉強するものがたくさんありました。生で演技を見るということ自体、本当に経験が少なかったので、スクリーンを挟んだ時の違いが初めて目に見えて分かったというのがすごい経験で、生で見るものをすごく大切にしようと思いました」と話し、風吹から多くのものを学んだことを振り返った。
コメント桐谷健太(梶原恵介役)脚本を読んで、きっと世界が変わってもこいつらは友達なんだろうなと思えるリクとかじ(梶原)の関係性がすごく好きだったので、リクとミナミのラブストーリーではあるけど友情の話もしっかり入っているというのが素敵だなと感じました。かじという役は人間らしくてでも切ないところもあって、本当に「こういう友達いてくれたら嬉しいな」と思える魅力があるので、観た人それぞれの心のそばに寄り添うようなやつになれたらいいかなと思って演じました。とにかく一生懸命やりながらも自分が楽しんでかじとして生きられたことがすごく幸せでした。キャラクターからもらう学びも多かったですし、しっかり生ききれたなと感じています。健人は2回目の共演で今回は親友役だったので、本当に最初から関係性ができあがっていたのはすごくありがたかったですね。入りやすかったですし、健人のおかげで自然にかじとして存在できました。miletさんは明るく、すごく真摯に芝居とも向き合ってる方で、空き時間は健人と3人で話したりしていたのですが、何も考えずに話せるような空気感で。そこは本当にこの映画を撮るうえでもすごく良かったと思います。この作品には、色んな自分が存在して、色んな自分を実は選べるんじゃないかなというメッセージ性もあると思っています。だから自分の好きな自分を選んでいったら大好きな恋人にも会えるかもしれないし、大好きな親友に会えるかもしれない。でも、どんな自分であっても実はそばにいて支えてくれる人もいるよ、ということがちょっとでも伝わればいいかなと思います。肩肘張らずに楽しく観ていただけたら嬉しいです。
風吹ジュン(前園和江役)不思議なセリフが出てくる役だったので、どういう温度で演れば良いのか監督に相談したら、にこっとされて「いやぁ、そのまま」と。台本通りに、解釈通りにという意味だと受け取って、それにしてもどうなるだろうと不安を抱えながら撮影に入りましたが、miletさんと中島さんがおふたりの優しい人柄と自然体のまま役に入り受け答えして目の前にいてくださるので私も演じやすく楽しかったです。絡みの多かった中島健人さんの人間味と共に居た貴重な時間に感謝しています。おかげで居心地よい撮影現場でした。miletちゃんはとても可愛くて大らかで自然体そして華奢なのに、歌うとベクトルの幅広く雄大な自然を支配する様な歌い方ができる方なんですよね。miletちゃんのあの七色の声と声量は奇跡だと思います。オーラをふわっと消して役に入っていく、とても素晴らしい才能だと思います。この作品はファンタジーですが、実際にこんなことがあったらいいなと思える多世代の目線で楽しめる素敵な映画です。監督はそのファンタジーの世界を演出することがとても上手なので『きみの瞳が問いかけている』以来お会いできるのがすごく楽しみで即座にこの作品のオファーをお受けしました。ファンタジーな空気感が皆さんにちゃんと伝わって、幅広い世代で楽しめる良い作品になるといいなと思っています!(文=リアルサウンド編集部)